愛しのお人形さん ラギーside ページ19
ラギーside
重たい体に鞭を打ち俺は部屋へ急いだ
と、言うのも最近Aに会えていない
彼、いや彼女は寝るのが早く部活を終え、レオナさんの世話をやけば、帰る頃には彼女はすっかり夢の中なのだ
それに加え、あの作戦のこともあり彼女とはあまり関わらないようしていた
理由は簡単だ
彼女に幻滅されるのが怖い
今まで幾度となくハイエナであることを馬鹿にされ卑下されてきた
そんなこと等の昔に馴れている
「あーほんと、らしくないな」
扉の前にたつと、中から苦しむ声が聞こえてくる
人より優れた耳は彼女の声を鮮明にひろう
「A!!!!」
急いで部屋へ入ると苦しそうに眠るAがいた
俺はそっと扉を閉め
彼女のもとへ足を運ぶ
『.....め、なさ、許し、て』
誰かに必死に何かを謝る彼女
彼女が何か背負っているのは知っていた
けれどまだ彼女は“それ”が何か俺に教えてはくれないだろう
何時か、彼女が話せるくらい俺に信頼を寄せてくれたら
そう願ってしまう
その日がきたら俺は彼女に何か出来るだろうか?
再び眠りについた穏やかな顔のA
彼女の額にキスをする
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あめ - シーユーアゲインって英語でまた明日的な意味があった気が…!!それでこのお話だとすごく意味が詰まってて素敵です!! (2022年2月2日 14時) (レス) @page2 id: aca36a2c7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏ミカン | 作成日時:2020年7月2日 20時