第60話 ページ12
縁側から顔を出したのは
リ「…あ、申し遅れました！最近第8に配属された、科学捜査官ヴィクトル・リヒトっす！こう見えてめちゃくちゃ優秀なんすよ〜」
『は、はあ…』
この人が、灰島から来た…。なんだか思ってた人物像と真逆だ。
長身痩躯、色白、若干アフロ、パッキリとした目、にやけ顔、明るい声色。
リ「よーし。浅草初めてだからAさんに案内されがてら繰り出すとするかね」
正直、一緒に行きたくない。けど仕方ない。
リ「お、あそこ綺麗な着物あるなぁ！Aさんの着ているものも、あそこで？」
リ「簪！皇国は洋風な国だから滅多に見ない！貴重な経験！思ってたよりキラキラしてるんすねぇ。どうやるんだこれ」
リ「Aさんにあの浴衣似合いそうだ！すみませーんこの浴衣くださ…あ、お金持ってないんだった」
リ「僕はあっちの和菓子のが好みかもしれないっすねぇ。や、やっぱりあっち。いや、こっちのがいいかなぁ。おばさん試食ないんですかねー、これ」
ほんっっとうに
『君、自由奔放すぎるだろう！』
リ「ん？あれ、怒らせちゃいました？僕としては一生懸命浅草に慣れようとしていたんだけどね」
『その努力は…ううん…伝わらなかったぞ。気ままに遊んでいるようにしか見えなかった』
リ「それは残念♪」
今いる人数分と、今後の(主にヒナヒカのための)お菓子も買ったので、袋が4つにもなってしまった。
リ「ん」
リヒトが私に手を差し伸べる。
リ「袋」
彼は半ば奪い取るように袋を全て受け取り、スキップした。
『あ、重いでしょうから2つは持ちます』
リ「いーのいーの。あなたはお姫様なんすから」
……舐められているのか、褒められているのか。その笑顔の裏が見えない。
結局、何事もなく帰路に着いた。
詰所では紅丸さんに扱かれ、くたくたになった2人が伸びていた。
紅丸 「おかえり。……おいお前ら起きろ。おやつらしいぞ2分以内に済ませろ」
森「お、おやつ……ってそんな高速で楽しむもんでしたっけ…」
ア「ひめぇ…たすけ…」
2人の子犬のような瞳に見つめられると甘やかしたくなるが、紅丸さんに睨まれたので止めとく。
ごめん。シンラ、アーサー。
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まっちゃ@色松推し(プロフ) - とてもこの作品大好きです！これからも頑張ってください!!応援してますね！ (2020年10月27日 20時) (
レス) id: a8031c7e26 (このIDを非表示/違反報告)
愛華 - 続き楽しみに待ってます！ (2020年8月9日 22時) (レス) id: 499c5e2247 (このIDを非表示/違反報告)
月坂美青(プロフ) - 瑠月さん ジョーカー好きなかなか身近にいないので、嬉しいです！ありがとうございます (2020年5月10日 22時) (レス) id: 8bdfbe2e5c (このIDを非表示/違反報告)
月坂美青(プロフ) - ソロ3さん ありがとうございます！頑張ります (2020年5月10日 22時) (レス) id: 8bdfbe2e5c (このIDを非表示/違反報告)
瑠月 - ジョーカー好きなので、沢山絡みがあって嬉しいです！これからも楽しみにしています！ (2020年4月26日 2時) (レス) id: 0125c01ae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月坂美青 | 作成日時：2020年3月22日 2時
