【男主】溺欲【不死川実弥】

２２ ページ23

.





「Aさん！」



避難誘導を終えて、闘いに参戦する。

見たこともないような形をした鬼が、二……いや、三体くらい暴れていた。

今、一体しかいないということは、Aさんが、首を切り落とした……のかな。

流石だけれど、たった一人で、背丈の倍以上の大きさの敵を相手にしていたからか、顔に…………傷が付いている。

片目が血だらけになっていた。

それに…………綺麗な髪が、短くなってしまっている。

Aさんは、これだけ戦ったんだ。私だって…………



「花の呼吸、終の型、彼岸しゅ…………」

「駄目だ！」

「ひゃっ…………！」



鬼の攻撃から庇うように私に被さり、必死な声色で、私に訴える。



「胡蝶に、栗花落を無事に帰すと約束したんだ……その技は、使いすぎると失明に繋がる。だから……それは駄目だ」



何故。

Aさんは、そんなに傷だらけなのに…………片目が潰れているのに。

貴方は良くて、私は…………？

姉さんもだけれど、何故、皆、自分のことより、他人の心配をするの……？



「漣の呼吸、肆の型…………」



Aさんの刀が、静かに構えられる。妖しく光って、揺らめいて＿＿＿＿＿









.









.









.










「羅酔琉＿＿＿＿＿ッ」



刀身が、斬撃が、美しく波打って、鬼に届く＿＿＿＿＿





.



カナヲ、こんな雄弁じゃないよね、、ごめんなさい、キャラ壊すようなことして…………

あと、早く実弥を出したい…………

技は、友達が考えてくれました！やった！

２３→←２１

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す