後悔[過去編] ページ37
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本能なのか
もっとも嫌な予感がした。
水を汲んでいる場合では無い。
走った
家まで、全速力で。
( 師範..!師範....!! )
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家には、誰もいなかった。
あったのは、さっきまで師範が着ていた着物と
家だけだった。
師範はもうこの世にはいない。
そう悟った。
そう思いたくなかった。
師範が鬼だと知っていた。
両親が鬼に喰われる前、誰かが鬼殺隊という言葉を口にしていた。
あぁ、きっとそいつらに師範は_。
冷静になれなかった。
復讐してやる、と私は、硬く決意した。
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筈だった。
復讐して何になる?
復讐しても師範は生き返ることはない。
それでは、同じではないか。
私は
師範が言っていた言葉を思い出した。
【 誰かを想うならば、その人が夢見たことをしなさい。 】
じゃあ、私は鬼と共存できる世界を目指したい。
師範のような鬼がいるのならば救いたい。
鬼殺隊に入隊した理由はそれだった。
[過去編終了]
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