捌拾肆 足手纏い ページ49
避けろ避けろ。
のけ反れ!!のけ…
その瞬間に宇髄さんは俺の首元を掴んで上に投げた。
「…!!」
何をしてるんだ逆に庇われて足を引っ張ってる。
「…!!」
上からっ…無数の鬼が…。
堕「アハハハハッ。全部見えるわアンタたちの動き。
兄さんが起きたからねこれがアタシの本当の力な
のよ!!」
伊「うるせぇ!!キンキン声で喋るんじゃねぇ!!」
妓「クククッ。継子ってのは嘘だなあ。お前らの動き
は統制がとれてねえ。全然だめだなあ」
_____嘴平伊之助は猪に育てられた少年。
野生の猪がなぜ伊之助を育てたのかはわからない。
母親が自分の子供を亡くしてすぐだったからかもしれない。
人間はある一定の年まで言語に触れなかった場合その後言葉の習得は困難となる。
しかし伊之助少年は言葉が堪能であった。
それはなぜか。
関わっているのはこの青年たかはる。
祖父との二人暮らしでよく働く良い青年だ。
平凡な日々を送っていたがある日家に帰ると愛する祖父が奇妙な動物に餌を与えていた。
た「変な動物餌付けすんなよ!!馬鹿ジジイ!!」
たかはるは祖父思いの青年である。
育ちが悪いので口も悪いが物忘れが酷くなってきた祖父を一人でも一生懸命面倒をみていた。
た「じいちゃんよ!!危ねぇからあれに餌をやるな
よ。親まで山から降りてくるかもしれねぇぞ」
祖「あいわかった。君がため 惜しからざりし 命さへ
長くもがなと 思ひけるかな」
た「百人一首を読み聞かせるんじゃねぇ!!初孫みた
いに可愛がんじゃな!!シッシッ。じいちゃん
よ!!寂しいのかもしれんけどダメだって!!」
祖「あいわかった。嘴平伊之助って書いてあるな。こ
れがお前の名前じゃろう。おっ父とおっ母がつけ
てくれたんじゃ大切にせいな」
た「猪のバケモンに言葉教えたって喋れるわけねぇだ
ろうが!!じいちゃんはホントなんもわかんねぇ
な!!シッシッ!!!どっか行けうちに来ん
な!!」
伊「…シッシ、シッシうるせぇんだよ!!こんのタコ
助が!!!」
た「ギャーーーッ。喋った!!化け物!!」
伊「黙れ小僧。いつものアレを寄越せ。おかきを持っ
て来い。ここは俺の縄張りだ」
こうして伊之助は言葉を覚えたそうな______
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C(プロフ) - クルミさん有難う御座います!更新頑張ります♪ (2021年9月10日 17時) (レス) id: b162573b28 (このIDを非表示/違反報告)
クルミ - 面白かったです!更新頑張ってください! (2021年9月9日 19時) (レス) id: de912df31b (このIDを非表示/違反報告)
C(プロフ) - シャーリーンさん有難う御座います!凄く嬉しいです!なるべく更新できる様に頑張ります! (2021年8月21日 6時) (レス) id: b162573b28 (このIDを非表示/違反報告)
シャーリーン - まじ好きです、更新頑張ってくださいね! (2021年8月18日 0時) (レス) id: 6939ec7c5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神楽坂 | 作成日時:2021年8月13日 17時