ただ助けたいだけなのに

漆拾漆　激しい怒り ページ42

___記憶が揺さぶられる。

　 堕姫は上弦。

　 つまり鬼舞辻の血の濃度が今まで禰豆子が遭遇し
　 たどの鬼よりも高かった__。


堕「よくもやったわね。アンタ…！！そうアンタアン
　 タなのね。あの方が言っていたのはアンタなの
　 ね」




___人間には限界がある。


　 では鬼なら？禰豆子は？


　 その激しい怒りが無限に体を突き動かす。


　 敵の肉体がこの世から消えて無くなるまで___。



堕「ええ勿論。嬲り殺して差し上げますお望みのまま
　 に…！！(蹴るしか能が無いのか！！)雑魚鬼
　 が！！弱いわね。大して人を喰ってない。何であ
　 の方の支配から外れたのかしら？可哀想に胴体が
　 泣き別れになってるでしょ？動かない方がいいわ
　 よ。アンタみたいな半端者じゃそれだけの傷すぐ
　 には再生できないだろうし。同じ鬼だもの。もう
　 いじめたりしないわ。帯に取り込んで朝になった
　 ら日に当てて殺してあげる。鬼同士の殺し合いな
　 んて時間の無駄だし…(は？ちょっと待ってよ何
　 なの？足が再生してるんだけど足どころか…何で
　 立ってるの？さっき体切断したわよ)」


その頃鎹烏は大騒ぎしていた。


堕「(手応えがあったもの切ったのは間違いない。！
　 今の回復再生速度は上弦に匹敵する。何この圧
　 迫…威圧感急に変わった。また蹴り…！！馬鹿
　 の一つ覚えね！！！)次は首よ！！)」


禰豆子は堕姫を足で踏み潰した。


堕「げぅぅ…！！(何で切り落とした足がアタシの背
　 中を貫通してるのよ。一瞬で再生した！？そん
　 な！！！だったらアタシの再生力を上回ってるじ
　 ゃない！！)どけ！！このガキ！！(細かく切断
して帯に取り込んでやる！！)！？(止めた！？
　 切断した四肢で！？いや切断できてない。血が固
　 まって…燃えてる…！！！返り血学校…！！火…
　 火…！！！)」


そのまま禰豆子は堕姫を蹴り飛ばした。


そして興奮している禰豆子に炭治郎は飛びかかった。


「禰豆子！！だめだ！！耐えろ！！」


禰「グアアアッ」


「だめだ！！辛抱するんだ禰豆子！！」


禰「ｶﾞｳｱｱｱｧ」


「ごめんな。戦わせてごめん」


そこら中禰豆子の血の匂いがする。


俺が気を失っている間どれだけ傷つけられたか分かる。

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