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漆拾伍 禍々しい匂い ページ40

炭治郎side


何だ?


帯が体に入っていってる。


いや、戻っているのか。


分裂していた分が。


!?消えっ…


堕「やっぱり柱ね。柱が来てたのね。よかった。あの
  方に喜んで戴けるわ…」


姿が変わった…。


なんて禍々しい匂いだ。


鼻の奥が痺れて痛い。


でも伊之助たちの方に宇髄さんがいるのか?


だったら安心だ…。


さっきの火事で人が避難していてくれてよかった。


〜炭治郎の回想〜


槇「竈門君。君にはすごい力がある。

  日の呼吸の選ばれた使い手は君のように生まれつ
  き赤い痣が額にあるそうだ。

  詳しいことは黒い布を被った人に聞くといい。

  きっと君は…」


いいえ、槇寿朗さんこの傷は生まれつきのものじゃない。


これは元々弟が火鉢を倒した時に庇って出来た火傷です。


さらにその上を最終選抜で負傷して今の形になりました。


俺の父は生まれつき額に薄く痣があったようですが俺は違います。


俺はきっと選ばれた使い手ではないのでしょう。


でもそれでも選ばれたものでなくても力が足りずとも人にはどうしても避かない時があります。


人の心を持たないものがこの世に居るからです。


理不尽に命を奪い反省もせず悔やむこともないその横暴を俺は絶対に許さない。


  〜回想終わり〜


「失われた命は回帰しない。二度と戻らない。生身の
 者は鬼のようにはいかない。なぜ奪う?」


堕「…っ」


「なぜ命を踏みつけにする?」


堕「(この言葉。どこかで聞いた。…誰?知らない。
  これはアタシじゃない。アタシの記憶じゃない
  細胞だ。無惨様の細胞の記憶…)」


「人間だったろうお前も。かつては痛みに苦しみに踠
 いて涙を流していたはずだ」


堕「ごちゃごちゃごちゃごちゃ五月蝿いわね。昔のこ
  となんか覚えちゃいないわ。アタシは今鬼なんだ
  から関係ないわよ。鬼は老いない。食うためにお
  金も必要ない。病気にならない。死なない。何も
  失わない。そして美しく強い鬼は何してもいいの
  よ…!!」


「わかった。もういい」


堕「 血鬼術 八重帯斬り
 (さぁ止まれないでしょ。馬鹿だから逃げ場のない
  交差の一撃。花街を支配するために分裂していた
  私の体一つに戻ったらその速度は比じゃないの
  よ。血鬼術でもない攻撃で手一杯だったアンタ
  じゃもう無理。お終いねさよなら。その鈍と一緒
  に斬ってあげる。私は柱の方に行くから)」

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設定タグ:鬼滅の刃 , 悪女   
作品ジャンル:アニメ
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C(プロフ) - クルミさん有難う御座います!更新頑張ります♪ (2021年9月10日 17時) (レス) id: b162573b28 (このIDを非表示/違反報告)
クルミ - 面白かったです!更新頑張ってください! (2021年9月9日 19時) (レス) id: de912df31b (このIDを非表示/違反報告)
C(プロフ) - シャーリーンさん有難う御座います!凄く嬉しいです!なるべく更新できる様に頑張ります! (2021年8月21日 6時) (レス) id: b162573b28 (このIDを非表示/違反報告)
シャーリーン - まじ好きです、更新頑張ってくださいね! (2021年8月18日 0時) (レス) id: 6939ec7c5a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神楽坂 | 作成日時:2021年8月13日 17時

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