陸拾 足抜け ページ25
〜ときと屋〜 No side
「炭子ちゃんちょっとあれ運んでくれる?人手が足り
てないみたいで…」
炭「分かりました!鯉夏花魁の所ですね。すぐ運びま
す」
「炭子ちゃんよく働くねぇ」
「白粉を取ったら額に傷があったもんだから昨日は女
将さんが烈火の如く怒っていたけど…」
炭「はい!働かせてもらえてよかったです」
山積みの荷物をいっぺんに持っていった炭治郎に驚いていた。
「なんか…力…強くない?」
「強っ」
炭「ええと、ここかな?」
炭治郎が入るとそこにはコソコソと話している女の子達がいた。
「最近は足抜けしていなくなる姐さんが多いね」
「そうだね。怖いね」
炭「足抜けって何?」
「えーっ。炭ちゃん知らないのぉ」
「すごい荷物だね!」
炭「鯉夏花魁への贈り物だよ」
「足抜けっていうのはねぇ借金を返さずにここから逃
げることだよ」
「見つかったらひどいんだよ」
炭「そうなんだ…」
「好きな男の人と逃げきれる人もいるんだけどね」
「こないだだって須磨花魁が…」
炭「!(須磨!宇髄さんの奥さんだ…)あの…」
鯉「噂話はよしなさい。本当に逃げきれたかどうかな
んて…誰にもわからないのよ」
「「はぁい」」
鯉「運んでくれたのね。ありがとう。おいで」
炭「はい」
鯉「お菓子をあげようね。ひとりでこっそり食べるの
よ」
「花魁花魁」
「わっちも欲しい!」
鯉「だめよ。さっき食べたでしょう」
炭「あの…須磨花魁は足抜けしたんですか?」
鯉「!どうしてそんなことを聞くんだい?」
炭「(うまく聞かないと須磨さんのことを…警戒され
てる。えええ…)須磨花魁は私の…私の…姉な
んです」
っととてもエグい顔で嘘をついた炭治郎。
鯉夏花魁達は驚愕していた。
鯉「姉さんに続いてあなたも遊郭に売られてきた
の?」
炭「は…はい。姉とはずっと手紙のやりとりをしてい
ましたが足抜けするような人ではないはずで…」
鯉「そうだったの…」
炭「…」
鯉「確かに私も須磨ちゃんが足抜けするとは思えなか
った。しっかりした子だったもの。男の人にのぼ
せている素振りもなかったのに」
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どうも!作者です!
今日、コロナのワクチン接種があるので更新が無かったら熱が出てると思ってください。宜しくお願いします。
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C(プロフ) - クルミさん有難う御座います!更新頑張ります♪ (2021年9月10日 17時) (レス) id: b162573b28 (このIDを非表示/違反報告)
クルミ - 面白かったです!更新頑張ってください! (2021年9月9日 19時) (レス) id: de912df31b (このIDを非表示/違反報告)
C(プロフ) - シャーリーンさん有難う御座います!凄く嬉しいです!なるべく更新できる様に頑張ります! (2021年8月21日 6時) (レス) id: b162573b28 (このIDを非表示/違反報告)
シャーリーン - まじ好きです、更新頑張ってくださいね! (2021年8月18日 0時) (レス) id: 6939ec7c5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神楽坂 | 作成日時:2021年8月13日 17時