Sweetie12 ページ13
side.Sakata
目の前の彼女の返事を待たずに合わせた唇。両手で頬を包んで上を向かせ、ぐっと押し付けた。彼女の口から少し漏れる唾液。それが自分の口内に流れ込んだとたん、ビクリと自分の身体が震えたのがわかった。
舌を入れなくても分かる甘み。でも、少しだけの唾液でもこんなに甘いのに舌を入れたら溶けてしまうんじゃないのか？
それでも、甘いのが欲しい。もっともっとたくさん、それこそ溶けるくらいの甘みが欲しい。
「さ、か……んっ、はｯ……ぅ、……ｯ」
俺を止めようとしてかぐいぐいと肩を押してくる彼女だけど力が入ってないようで全然だ。
舌入れてないのにこんなになるんやったらやっぱ、純粋なんやろうな。……ほんっと、最高っ……！！
片方の手を頬から外して彼女の腰を引き寄せた。「ひぃっ、」と声がして開いた口から舌を潜り込ませる。
そのとたんに舌に絡み付く唾液。ねっとりとしたそれは甘くて甘くて、力もわいてくる感じがして、キスをしながらにやけるのをおさえることはしなかった。
(や、これは……っ！！もってかれそｯ！！)
こんなのを知ってしまったら溺れてしまう。麻薬みたいに依存して、愛みたいに執着して。
逃げる舌を追いかけ絡め、絞りとるように吸った。ピクッと動いた彼女の身体はプルプルと震えている。
(……かわええ……)
ああ、俺のもんにしたい。そんで俺から離れられんようにして。俺だけの甘みの宝箱に。閉じ込めて、逃げられないようにして、俺だけの“蜜”に。
口を離して力が抜けてしまった彼女を支えながら、彼女の頸に口を近づけた。
「さ、かたさ……っ！！」
「今度はお前かハム。昨日志麻君に言ったばっかだよね？学習しろあほ。それとも俺のげんこつ食らった方が聞くわけ？」
一番こんなことをしてるのをばれたくなかった人の声が聞こえた。あと少しというところまで来ていた口を止めてギギギギと首を回してそちらを見る。
そこには仁王立ちして指をポキポキさせている翡翠が。背には黒いゴゴゴゴとでも鳴っているようなオーラが漂っていた。
「う、うらさん………」
「……覚悟、できてるんだろうな？」
いつの間にか彼女はどこにいたのかセンラとまーしぃによって俺の腕から取り出されていて。
俺の背には壁、横には志麻セン。絶体絶命。
「加減はするかもしれないししないかもしれないが気にするな」
「いや気にしないのは無理やって、ぁ、まってまってうらさん、ごめんってばぁぁあぁあぁあ！！！！！」
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ちょこ - 更新が止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！(´;ω;｀) (2021年6月8日 18時) (
レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
詩音 - この作品めちゃくちゃ好きです!更新頑張って下さい!!! (2020年3月6日 19時) (レス) id: 63dfd51ca8 (このIDを非表示/違反報告)
いとせ(プロフ) - めちゃくちゃ好みです、、！更新楽しみに待ってます！ (2020年1月5日 20時) (レス) id: 647989654a (このIDを非表示/違反報告)
山犬 - れいさん» ありがとうございます！甘々目指して頑張りますね！！ (2019年10月27日 23時) (レス) id: b8d496b207 (このIDを非表示/違反報告)
山犬 - あをい。さん» ありがとうございます！突然の思い付きで書いたのでドタバタ感がありますが……頑張ります！！ (2019年10月27日 23時) (レス) id: b8d496b207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山犬 | 作成日時：2019年10月22日 9時
