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大倉さんにまた後でな、と見送られてスタッフルームに戻れば、しばらくしてホールで全員集まってのミーティングが始まった
目立つ位置にいるのはナンバーの方々
かたやナンバーにも入ってない私は隅にいた
店長からの話に耳を傾けていると、近くにはボーイの丸山さんがこれでもかと変顔を披露してくる
毎回笑わないように我慢してる私の身にもなって欲しい
気付いたキャストからクスクス笑い声
その瞬間、店長の眼が光った気がした
…こ、これは…
村上「丸山ぁ！！」
店長の大きい声がフロアに響いた
思わずビクッとする身体
いや、多分キャストのみんなビクッてしたと思うけど
チラッと丸山さんを見れば両手合わせてゴメンな、って口パクしてた
あ、錦戸さんに蹴られた(笑)
「ホンマにしょーもない」
「うん、しょーもないな」
ボソボソと聞こえる話し声に振り向けば、大倉さんと安田さんが後ろにいた
ひと段落するとこうしてミーティングに参加する二人はよく私に話しかけてくる
大「なぁ？桜ちゃんもしょーもないと思わん？」
安「桜ちゃん、今日も綺麗やなー」
大「ヤス、口説くなよー」
安「大倉とちゃうし(笑)」
大「桜ちゃん困ってるやろー」
反応に困りながらもミーティングに集中してると、店長と目が合った気がした
村「そこ！うるさい！」
安「はぁい」
大「すんませーん」
怒られた二人はどっちのせいや、と懲りずに喧嘩をしてる
喧嘩するほど仲がいいってこういうこと？
店長はそんな二人の様子を見ながらため息をつくと、手を叩いた
村「はい、じゃあ今日もよろしくー」
よろしくお願いします！とスタッフ全員で挨拶すると今日の営業がスタート
村「桜、ちょっと」
「はい…」
店長はそう声を掛けると我先に出ていく
大「桜ちゃん、信ちゃんの言うことは程々に聞いたらええからな？」
安「そうそう(笑)」
ありがとうございますと声をかける前に大倉さんと安田さんの背後に立つ店長に気付いて飲み込んだ
村「…お前らの説教を先にせなあかんか？」
大「うわぁっ！」
安「わぁっ！」
ビクリと肩を震わせた二人を睨む店長の眼は怖い
大「あ、亮ちゃーん、次8時出勤の子おったよな？な？」
安「大倉ー！！」
逃げ出す二人を傍目に、着いてこいと一言
私も怒られるのかなぁ…
店長の後を付いていくと、普段スタッフさんしか来ないバックヤードに押し込められた
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作者名：はーちゃん | 作成日時：2019年11月19日 20時
