Should I Love Him? (ページ4)

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やっとの思いで書き上げて渡した名刺はありがと、とはにかんだ彼の胸ポケットに仕舞われた

はにかんだ顔は可愛くて、思わずキュンとした

あれだ、ギャップ萌え的なあれ。

翔「あれだよね、なんつーか…わかりやすくてすげー好き」

なんか夢を見てるようでボーッとはいはい、そうですね。なんて思ってたら無反応なわたしの顔を覗き込んでくる綺麗な顔

思わず仰け反ったら頭を後ろの壁にぶつけた

「っーー…！！」
翔「あははは(笑)」

大丈夫？って言いながら後頭部を撫でる、大きくて温かい彼の手

翔「さっきなんて言ったか分かってる？(笑)」
「…さっき？」
翔「え？…まじ？(笑)」
「…ごめんなさい、ちょっとボーっとしてました…」
翔「なんだよー、気付いてねぇんだったら意味ねーじゃん…」
「…？」

ボソッと呟く彼は撫でる手を顎に当てて、何やら真剣な顔(どんな顔もお美しいですね…)
ちょっと気になるのは、彼がここに来た理由

「…櫻井さん」
翔「はい？」
「あの…気になること聞いてもいいですか？」
翔「ふっ(笑)うん。どうぞ？」

グラスに口を付けてごくんと咀嚼したのを見て話を続けた

「あの…」

コンコンと響いた音にびくりと肩が動いた
彼はまた楽しそうにくくっと笑いながらどうぞ、と声を掛けた

失礼します、と入ってきた姿に溜め息

「店長…」

店長の目が一瞬わたしを見た後…彼を捉えて、大きい目が更に見開かれた

村上「あ？なんや、翔くんやん」
翔「久しぶりー！」

櫻井さんはさっきと打って変わって子供みたいにはしゃいでた
店長もお金が絡んでないのに今回ばかりはなんか嬉しそう

村上「愛華追い出すとかどこのどいつか思たけど(笑)翔くんなら納得やわ」
翔「あー…お気に入りだった？」
村上「そんなんちゃうけど(笑)」
翔「ケバいだけの女に用はないからね」
村上「あれでもNO.1やで？あいつ」
翔「…まじ？枕してんじゃねーの？」
村上「ほんま…酷いこというよなぁ？」

店長はわたしに振ってくる(いや、返答に困るんですが…)

「…そうですね(笑)」

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