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翔「鍵ないんなら出れないよね？どうする？」
「あ、大丈夫です。ちょっとスタッフルーム行ってきます」
翔「え？戻るの？」
「あ、靴も置かないといけないし…鍵はスペアがあったと思うので」
翔「あ、なるほど」
「ホールに戻られますか？」
翔「うん、そうしようかな」
「分かりました。じゃあ鍵を借りたら戻りますね」
翔「分かった」
「どうぞ？… 櫻井さん？」
ドアを開けて促すけど、櫻井さんは動かない
…さらに何を考えてるのか分からなくてボーッと眺めていた
翔「ねぇ」
「あ…はい」
翔「やっぱり心配だからさ、俺もうちょっと居ていい？」
「あ…分かりました」
翔「村上起こすと面倒だからさ、気をつけなよ？」
「そうなんですね(笑)」
翔「うん、すっげぇ面倒だし…何するかわかんないよ？」
「何って…」
翔「例えばこう…押し倒す、とか？」
ふと、店長の顔が浮かんだ
でも店長はわたしには興味が無い。
「ないですよ(笑)」
翔「え？」
「押し倒すってことは相手のこと、魅力的だと思うからですよね？」
翔「そう…だね」
「店長は興味ないと思いますよ？(笑)」
翔「…そうかなぁ？」
「そうですよ(笑)」
翔「ふーん、そっかぁ」
「わたし、鍵取りに行ってきますね」
翔「あ、うん。」
櫻井さんは考え込む様な仕草を見せたあと黙り込んだ
取りに行くことは伝えたからそのまま扉に手を掛けた
翔「桜ちゃん」
「…はい」
翔「あのさ…村上に、わざと飲ませたなんて言ったらどうする？」
「…え？」
それってどういう…
櫻井さんの言葉に振り向いた瞬間、腕を強引にぐっと引かれると、視界が揺れて身体が浮いた感覚がした
咄嗟に目を閉じると、背中と唇に柔らかい何かの感触
え、何が起こったの…？
ゆっくり目を開ければ櫻井さんの綺麗な顔が映りこんだ
待って、なんで…
わたし、キスしてるの？
息が苦しい…。
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続く (更新停止中)
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作者名：はーちゃん | 作成日時：2019年11月19日 20時
