お嬢様信者が一人 ページ2
「お嬢様、急いでいつものお部屋に」
いつにも増して慌てた様子で船員が部屋に駆け込む
『どうしてかしら』
と少女は不思議そうに聞いた
「敵襲なので、安全な場所で静かに待っていてくださいね」
と静かに言う
『分かったわ』
少女は微笑ながら言った
船員はいつも通り案内した
そして
「で では、」
と逃げ出すように走っていった
『ふふっ、敵襲なんて久しぶりね。私達に喧嘩を売ってくる海賊なんて居たのね』と不気味に少女は笑った
船員の言う安全な場所とは、一番奥の部屋である
そこには、沢山のぬいぐるみ、古本が置いてある
そのぬいぐるみは、人形とは思えない空気感に包まれており
古本は、思わず触れてみたくなると感覚に襲われる
『久しぶりね この部屋に来るのは』
と少し嬉しそうに少女は微笑みながら言った
すると、
「久しぶりだね。シオンちゃん」
とても嬉しそうにいきなり喋り出した鳥のぬいぐるみ
『えっ ぬいぐるみが....』
と恐怖と疑問に満ちた目で呟いた
「あれ 忘れちゃったの？とっても、寂しかったんだよ？」といたずらっ子みたいに笑った
『そんな目をしないでよ』
と少女は笑みをこぼした
「ここに、来たってことは敵襲なんでしょ」ちょっと、楽しそうに聞いてきた
『ふふっ なんだか楽しそうね』
「だって、敵襲の時は一緒に居られるでしょ？」
と最高の笑みでいう
『あなたたちは、ずっとここにいるの？』
「うん、ずっとここに居たんだ。」
とても、寂しそうに呟いた
『でも、他のぬいぐるみ達も一緒でしょ？』
「でも、喋れるのは僕だけなんだ」
と言う静かに言う
『そうなのね よかったらでいいわ、私と一緒に来るかしら？』
少女は優しく手を伸ばした
「僕がいってもいいの」
鳥は静かにほほ笑む
『えぇ いいのよ』少女は子供らしい笑顔をした
ｺﾝｺﾝｯとドアが叩かれた
鳥も少女もﾋﾞｸｯと驚いていた
「お嬢様 敵の始末が終わりました」
と少々息を上げながら言った
『分かったわ 今出る』
少女は冷静さを取り戻した
「船員達が、褒美をお待ちです」
と嬉しそうに明るい声で言った
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ローザカニータ(プロフ) - いつも楽しく読ませて貰っています。コンパスやっているのでフォローしたいなと思いました。コンパスの名前はローザカニータで、アイコンはFeteコラボのセイバーオルタです。よろしくお願いします。これからも更新頑張ってください！ (2020年1月18日 18時) (
レス) id: eb8d689782 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - (´∀｀)b星押しときますね (2019年8月12日 2時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトサファイア - はじめまして！話がとっても、面白いです！！先が気になります。更新頑張ってください！ (2019年8月8日 23時) (レス) id: 2638324a7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とくめいさん | 作成日時：2019年8月4日 22時
