7話 ページ8
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ただ、今はそんなことはどうでもいい。いや、どうでもいい訳ではないのだが、目下の問題は私が彼に怪我をさせてしまったことだ。私は人に危害を加えておいて謝らないような非道な人間ではないし、何より自分が彼を傷つけてしまった事実が許せなくて申し訳ない。なればこそ彼にちゃんと詫びたいと思っている。しかし、これが中々に難しい。
私はショッピ君に直接謝意を示したいけれど、今のピリピリした状態の彼と会話するのは正直かなり怖いのだ。敵意を通り越して殺意すら抱いていそうな相手を前にしてまともに話せる自信がなかった。絶対腰抜かす、そんな変な方向の自信があった。そうなるくらいならばLINEやらインスタやら何かしらのチャット機能ができるアプリで謝った方がいいかもしれないが、残念ながら彼の連絡先を所持していない為それは不可能である。
矢張り直接言うしかない道はないのだろう。できることならば人の目を気にせず、ある程度落ち着いた状態で喋れるように二人きりの状況を作りたい。クラスメイトの前でショッピ君に関わって衆目を集めるのは朝の出来事だけでもう十分だ。
「人気のない場所に呼び出す……？いや、でもそれを伝える方法がなー……」
「どしたん、そんなに頭抱えて」
「ぁー、ちょっと悩み事があっ、て…………ん！？」
声に出して一度思考をまとめようとしている最中に背後から私に話しかけてくる声。反射的に返事をしてしまったが、よくよく考えてみればどうにも聞き覚えがありすぎる声だった。今の声は――いやいや、そんなはずはない。学年だって違うし、私が一方的に認知してるだけのあの人が声をかけてくるなんてありえないでしょ、多分。
頭の中に浮かんだ一人の人物にその人な訳がない、違ってくれと願いながら恐る恐る首だけで後ろを向いて相手を確認する。きっと今の私の動作は寂れたロボットのようにぎこちないものだったろう。少し着崩された制服が最初に視界に入った。そこから僅かに視線を持ち上げればぱちりとかち合う視線。その瞳は深海、或いは夜空をそのまま閉じ込めたような深い、深い藍色で。
「だ、大先生……」
「……こんにちは。猫宮Aちゃん？」
前世の仲間の一人である彼は、目を細めて怪しく笑った。
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アイス食べたい(プロフ) - 宇琉夜ハルさん» cnが含まれていないのは「現段階」では本編に登場しないからです。ネタバレになるので詳細を伝えることは出来ませんがcnは後々出てくるので楽しみになさってください。 (2021年7月17日 1時) (
レス) id: 6cf21ff731 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - この小説に入ってるかどうかわからないんですけど18話でciノさんの戦争狂の総統みたいな書いてないです (2021年7月17日 1時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
アイス食べたい(プロフ) - 宇琉夜ハルさん» わー！！恥ずかしい誤字をしてますね！！syh誰だよ！？全然気付いてませんでした(^^;)即刻修正いたしました。ご指摘ありがとうございます！ (2021年7月17日 1時) (レス) id: 6cf21ff731 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 10話でshpさんの名前違いますよ！(syh｢｣となってます！) (2021年7月17日 0時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 面白いですね。応援しているので頑張って下さいね！ (2021年6月13日 15時) (レス) id: eb678d68cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作者ホームページ：https://twitter.com/1126_aisu
作成日時：2019年7月26日 10時
