2話 ページ3
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「げ、午後から雨じゃん。最悪」
出来立ての卵トーストを齧りながらチェックしていた天気予報に思わず眉が寄る。午後の時間帯の下で澄まし顔して並んだ傘マークと二桁の数字。降水確率90パーセントならばほぼ確実に降るだろう。今日の荷物は多いのに参ったな、と吐きかけたため息を水で流し込み、すっかり小さくなったトーストの残りを口の中に放って手を合わせた。
「ご馳走様でした」
今日の朝食も弁当も上手にできた。3月末から始めた一人暮らしにもすっかり慣れてきたし、料理の腕も随分上がったと思う。今度家に帰ったときには両親に何を振る舞おうか、なんてぼんやりと考えながら食器を洗う。
進学に際して叔父が管理するこのアパートで生活し始めた訳だが、一人暮らしを了承してくれた両親と家賃を安くしてくれた叔父には毎日感謝するばかりだ。暖かな優しい人たちに囲まれたお陰で今生は最初から何不自由なく暮らすことができている。心に埋まらない穴はあるけれど。
「……」
彼らのことを想うとどうにも気持ちが沈んでしまう。昔の幸せな日々に思いを馳せようにも、それらを上書きするように悲惨な最期がその存在を主張してきて心に
まあ、それでもいい。彼らが
「ショッピ君は今日も怖いんだろうなあ」
毎日毎日何を考えているのか分からない無表情のまま私にアメジストの双眸を向けてくる顔の良いクラスメイトを思い浮かべ苦笑する。これがただのクラスメイト相手だったら「もしかして私が好きなのかも……！」と乙女のように顔を赤らめてあれこれ想像していたかもしれないが、大層有能であった
そう、嘗ての親愛なる仲間――グルッペン達も私と同様に転生し現世を生きている。それも同じ高校の生徒として。彼らに記憶があるのかは定かではないが、私のよく知る軍人の彼らと生徒の彼らは全員が瓜二つ。私の例もあるし、生まれ変わりと判断していいだろう。
だから、生徒会役員として毎日のように馬鹿騒ぎしている彼らの楽しげな姿を見る度に嬉しくなる。彼らの側にいることが叶わなくとも、昔のように笑い合っている私の大好きなあの姿を見ることができるのだから私はそれで十分幸せだ。
「……幸せ、なはずなんだけどなあ」
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アイス食べたい(プロフ) - 宇琉夜ハルさん» cnが含まれていないのは「現段階」では本編に登場しないからです。ネタバレになるので詳細を伝えることは出来ませんがcnは後々出てくるので楽しみになさってください。 (2021年7月17日 1時) (
レス) id: 6cf21ff731 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - この小説に入ってるかどうかわからないんですけど18話でciノさんの戦争狂の総統みたいな書いてないです (2021年7月17日 1時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
アイス食べたい(プロフ) - 宇琉夜ハルさん» わー！！恥ずかしい誤字をしてますね！！syh誰だよ！？全然気付いてませんでした(^^;)即刻修正いたしました。ご指摘ありがとうございます！ (2021年7月17日 1時) (レス) id: 6cf21ff731 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 10話でshpさんの名前違いますよ！(syh｢｣となってます！) (2021年7月17日 0時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 面白いですね。応援しているので頑張って下さいね！ (2021年6月13日 15時) (レス) id: eb678d68cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作者ホームページ：https://twitter.com/1126_aisu
作成日時：2019年7月26日 10時
