【d!】前世猫系女子高生【zm】

18話 ページ19

あっという間に今日の授業は終わった。
いや、終わってしまったと言うべきか。
担任が出張のため帰りの会はなくなった。
だからもう放課後。

短い1日だったな。
前世の記憶と今世の記憶。
色んな思い出が脳裏によぎる。


『いよいよだ』


深呼吸をして体育館へと向かった。


───────────────


...遅い。
昨日の約束通り体育館裏に来たけどショッピ君は中々姿を現さない。
私が靴箱で履き替えた時にはまだ彼の靴は有った。

だけど私よりも先に教室を出ていったからまだ校舎内にいるのだろう。
また生徒会絡みの何かしてるのかなぁ。


...ん？今「ザッザッ」と足音が聞こえたような。
ついに来たのかな。

角から顔を出して確認。
そして絶句。


『...嘘でしょ？』


私の見間違いでなければショッピ君は確かにいた。
だけどそれ以外にも“いた”のだ。


戦争狂の総統
苦労人の書記長
甘党の外交官
浮気性な無能
うるさい狂犬
不人気な狂犬
怒ると怖い復讐鬼
悪戯好きな脅威
小さな天の声
心優しい神
演技派な教授
優秀な外資系


昔の姿と見間違うほど見慣れた顔ぶれ。
まぎれもない生徒会メンバー。

...全員来るとは聞いていない。
いや一人で来るとも言ってなかったな！あいつ！
畜生、もうどうにでもなれ。


gr「やぁ猫宮A。何やらショッピと話があるようだな。よければ私たちも混ぜてくれないか」


あぁそうだ。この人信頼してない人には“私”って言うんだよな。
今の私の立場じゃ当然のことなんだけどね。


『お好きにどうぞ。どうせ拒否権は無いんでしょう？』

gr「よく分かっているじゃないか」


この高圧的な態度。
本当昔から変わんないよな。


『...本題に入りましょうか』


グルッペンと話しているうちに段々と落ち着きを取り戻してきた。
また下校時間になって帰られたら元も子もない。

そうなれば私の胃が死ぬ。
あとイフさんたちにああ言った手前今日やるしかない。

だって明日学校行ってまだ話終わってないです、退学の危機は去っていません。
なんてイフさんたちに話したらあの子たちの不安が大きくなる。


ハッピーエンドはすぐそこにある。
今ここで頑張るしかない！！




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