07. ページ7
〆．
「俺、もう今日はとことん甘える日やから」
お風呂から上がり、開口一番そんなことを言う。
「甘える日、？」
「ん」
出来上がった晩ご飯を食卓テーブルに並べて、いつでもいただきますできる状態。
「……今日は横に座る」
「へ、」
いつもは向かい合って座るのに。
食器を全て私の隣に移し、椅子も持ってきた大毅くん。
「ほら、食べよ！」
「うん…？」
意図がわからないまま、手を合わせる。
「いただきます」
「いただきます！……あーんして！」
「へっ？！」
あー、と口を大きく開けて、大毅くんは早く早くと催促する。
「あ、あーん」
口の中に放り込むと、何度かもぐもぐして、「んまー！天才やな！！」って。
そのリアクションが嬉しくて、ついついお箸が進む。
「……Aが食べるタイミングないよな、ごめんな」
「ううん！嬉しいから、あと楽しいから」
「甘えんぼしげちゃんが？」
「うん」
可愛くて甘やかしたくなる。
結局、ごちそうさまするまで、大毅くんにあーんし続けた。
「さて、洗い物しますか」
お皿を全てシンクに運べば、後ろからついてくる甘えんぼさん。
「んー？」
「とことん甘える日や言うたやろ」
後ろから、ぎゅー。
洗いにくいけど、こんな大毅くん初めてだから甘やかしてあげたい。
「明日サボろ〜」
「だーめ」
「んんんん」
不満そう。
「悪い子になっちゃってる」
「ええし！Aがあいつらにとられてまう！」
嫌や嫌やって。本当に赤ちゃん返りしてる。
どうしてとられたくないのかはわからないけれど、そんな独占欲に気持ちが舞い上がってしまうのはしかたない。
〆．
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まりん(プロフ) - 続き気になります！ (2019年5月2日 10時) (
レス) id: b59f2ee03b (このIDを非表示/違反報告)
神なな - ほんとにぃっ！なんですか！？こんな可愛いお話…ヤバイですよー！シゲに抱きつかれるなんて夢のそのまた夢の夢の夢の…夢の…y‥更新頑張ってください！！！！次も必ず見ます！読みます！叫びます！ (2019年5月1日 19時) (レス) id: 23077af701 (このIDを非表示/違反報告)
A - な！なんですか！？！？このほのぼのかわいいお話は私今まで見たお話でいっっっちばんすきなお話かもしれないです！大変かもしれませんがこれからも更新頑張ってください！！ (2019年4月30日 21時) (レス) id: fe81496d1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆな
| 作成日時：2019年4月30日 15時
