アメノチハレ

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〆．



大毅くんと私が婚約者であると公表してから、変わったことといえば。



「Aちゃん、未来の旦那が嫉妬してるよ、見て」



「っ、」



女の子の友達がいっぱいできて、いつもそんなふうにからかわれるようになったこと。



「教科書わざと忘れたから机引っつけまーす！」



「下心隠せや！！」



「俺らから見えへんからってキスとかすんなよ！？」



「するわ！あひゃひゃひゃ！！！」



実は大毅くんの教科書忘れはほぼ嘘かわざとだったとみんなにバレたこと。



「しげからなら奪えそ」



「Aちゃん、俺とちゅーしよ」



「お前らぁああああ！！！！」



藤井くんや小瀧くんとの距離が縮まったこと。



「お前らが何をしようと、俺らの愛の邪魔はできひんからな！！」



「大毅くん、暑いよ」



「ぎゅってしとかな、誘拐されてまう！！」



大毅くんの愛がよりストレートになったこと。



「ふふ、大毅くんにしかついていかないから大丈夫だよ」



「………ん」



大毅くんを照れさせるのが上手になったこと。



本当に本当に幸せ。



大毅くんは大変そうだけど、それもやきもちだから可愛くてしかたない。



「結婚式にはみんな呼ぼうね？」



「呼んで呼んで！誓いのキスらへんで駆け落ちしよ！」



「させるかぁ！！！！」



ぷんぷんしてる。



機嫌をなおすため、服の裾を引っ張った。



「ん、？」



「大毅くん。私、ほんとに大毅くんのお嫁さんになっていいか悩んでたの、あの時。一晩ずっと考えてた」



「へ」



間抜けな顔。でもかっこいい。



「……そぉかぁ。でもそのおかげで両想いってわかったし、なんやろ、雨降って地固まるっちゅーやつ？」



「だね！それで幸せになったから、これは……」



ふふ、とお互い笑顔が咲いた。



「「雨のち晴れ！！」」



〆．

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