アメノチハレ

17.D ページ17

〆．



Aのことをもう不安にさせたくないから、俺らの関係は公表することにした。



いや、別に男子どもに宣戦布告とか、キスして見せつけるとか、そんなんやないで？



ちょーっと手を繋いだまま教室に入って、



ちょーっとハグとかしてみたりするくらいやで？うん。



「え、え、」



「あれ？そうやったんや？」



「はぁ、やっぱな」



望は目を丸くし、神ちゃんはへーみたいな反応、流星は拗ねてるらしい。



「流星がAに声掛けたから、Aが俺への恋心にはっきり気付いたんやと！ありがとうな！！」



「うっざ、わかってて言うてるやん」



「ひゃひゃひゃひゃひゃ！！！！」



Aと繋いだ手は、指まで絡まってる。



男子も女子もざわついてるわ。



「しかも付き合ってるどころか、婚約までしてまーす」



左手を堂々と上げる。



きらりと光るのは、二人でデザインを考えたオーダーメイドの指輪。



「重岡ぁー！学校はアクセサリー禁止や！」



「先生、だめですか……？」



「うっ………な、中間に言われたら……」



「おいコラ！！俺のAにデレデレしてんちゃうぞ！」



「重岡は放課後職員室来い！！」



Aの可愛さは万国共通やから困るわ。



好き。



〆．

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