09. ページ9
〆．
「朝のコンビニって、もっと混んでると思ってた」
「まあ並びはするけどなー」
大毅くんはカゴの中に、パンやおにぎりやペットボトルを次々放り込む。
「Aも入れや！」
「うん、ありがとう」
答えて気づいたけど、一つの袋にまとめて入ってたらまずくない？
忙しいレジの人に袋分けてくださいなんて言えないし……。
「や、やっぱり別でお会計しよ？みんなが不思議に思うかも」
「あー………わかった、じゃあ朝飯だけこっち入れて？二人でさ、校庭のベンチんとこで食ってから教室行こや」
「わあ、いいね！」
初めての朝の過ごし方に、ワクワクが止まらない私。
大毅くんは満足げに微笑んだ。
つまり、大毅くんの方が支払額が明らかに高くなるわけなんだけど、
「コンビニでもかっこつけたいやん」ってあざとい笑顔を見せてきた。
「お菓子とかも買ったんだ」
「食べ盛りやからな〜」
「いつもお弁当足りてる？」
「ん！それはもう。いつもありがとうな」
登校時間は、生徒の姿がチラホラ見え始めるまで、手を繋ぐ。
私がちょんと大毅くんの手をつついて、大毅くんの手がぱっと私の手をひったくって。
そうして人懐っこくにこーっと笑顔を見せて、自然なことのようにまた会話が続く。
好きとかそういうのはわからないけれど、すごく幸せ。
靴を履き替える前に校庭で朝ご飯を済ませた。
朝練もない日だったみたいで、静かで穏やかな時間だった。
〆．
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まりん(プロフ) - 続き気になります！ (2019年5月2日 10時) (
レス) id: b59f2ee03b (このIDを非表示/違反報告)
神なな - ほんとにぃっ！なんですか！？こんな可愛いお話…ヤバイですよー！シゲに抱きつかれるなんて夢のそのまた夢の夢の夢の…夢の…y‥更新頑張ってください！！！！次も必ず見ます！読みます！叫びます！ (2019年5月1日 19時) (レス) id: 23077af701 (このIDを非表示/違反報告)
A - な！なんですか！？！？このほのぼのかわいいお話は私今まで見たお話でいっっっちばんすきなお話かもしれないです！大変かもしれませんがこれからも更新頑張ってください！！ (2019年4月30日 21時) (レス) id: fe81496d1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆな
| 作成日時：2019年4月30日 15時
