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そもそも、彼氏の家に忘れ物をしたことが間違えだったの。
そして、連絡もせず彼の家を訪れたことはもっと間違えだった。
「えっと、これはどういうこと?」
迎え入れられた玄関先で出せたのは、魂が抜けきった気のない声。
その声を受け止めたのは、寝癖が付いて顔色が悪いってもんじゃないくらいに顔面蒼白の5年間付き合っている彼氏。
ううん、この状況では既に“付き合ってた”て言った方が正しかったかもしれない。
加えて彼の顔色を悪くさせているのは、玄関に当たり前のように置いてある華奢なピンクのミュール。
私が絶対に選ばない靴。
それだけで全てを悟って辛うじて理由を聞けば、返ってきたのは“お前の事好きか分かんなくなった”の一言だけ。
たしかに付き合い初めのトキメキはとっくに無くなっていたのは事実。
だけどそれは“好き”が“愛”へと変化していったのかなって思っていたのは、私の都合がいい考えだったみたい。
あんまり覚えていないけど、たぶん別れの台詞ぽい事を言って、部屋を出たところまではうっすらと記憶に残っている。
「あんたねぇ、そんな呑気なこと言ってないの!
内面とかよりも若さに負けたんだよ?」
5年付き合った彼とのあっけない終わりを思い出していたら、まだ怒り顔の咲に怒られてしまう。
「うーんでも、もういいかなぁて。
実はね、なんとなくそうなんじゃないかって思ってたの。
最近、服の趣味とか変わったし、彼の部屋に私が行くの嫌そうだったから。
だから今はモヤモヤしていたことがハッキリしてスッキリかな。」
「まぁ!あんたがそう言うならそれでいいけど……
でもさ、Aどうするの?
来週の月曜日。
4月15日はあんたのアレでしょ?」
咲がお皿に残っている和風パスタをフォークでくるくる巻きながら、くるんとカールさせた睫毛をしぱしばさせて心配そうな目で私を見てくれる。
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☆☆さお☆☆(プロフ) - きんぐとるさん» コメントありがとうございます!そして返信が遅くなり申し訳ありません>_< 皆さんにたくさんキュンキュンしてもらいたくてこのお話を書いているのでとっても嬉しいです! 今は他作品との兼ね合いでゆっくりですが、更新頑張ります。 (2019年8月10日 22時) (レス) id: a03ad133de (このIDを非表示/違反報告)
きんぐとる - キュンキュンしてしまいました!!次の更新楽しみにしてます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2019年7月29日 23時) (レス) id: fcf34ec103 (このIDを非表示/違反報告)
☆☆さお☆☆(プロフ) - 有颯さん» ありがとうございます! いっぱい甘くてちょっと切ないがこのお話のテーマなのできゅんと切なさを感じていただけてとっても嬉しいです(^^) この先も色々な展開を用意しているのでこれからも宜しくお願いします! (2019年6月17日 19時) (レス) id: a03ad133de (このIDを非表示/違反報告)
有颯 - 初コメ失礼します 、!! この作品 、切なめ で なおかつ きゅんきゅん して とっても お気に入りです 、大変 だと 思いますが 、更新頑張ってください ! 楽しみ に してます !! (2019年6月16日 20時) (レス) id: cc82cfbdba (このIDを非表示/違反報告)
☆☆さお☆☆(プロフ) - A氏のよめ。さん» コメントありがとうございます! 更新スピードもゆっくりで時間もバラバラですがこれからもこのお話を宜しくお願いします>_< (2019年6月3日 20時) (レス) id: a03ad133de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☆☆さお☆☆ | 作成日時:2019年4月13日 0時