※※ ページ12
「ひゃっ大貴さん!?」
「だって、俺と近くないとAマップ見えねぇじゃん。
ほら、そっち側、Aが持って。」
自分の左腕を私の腰に巻き付かせているから手から離されたマップ。
宙ぶらりんの状態のそれを大貴さんの指示に従って空いている左側を持つ。
右側は大貴さんが持っているから、自然と触れ合う私の肩と彼の二の腕。
腰以外にも感じる彼の熱を意識してしまう。
「けっこう広いよなぁ。」
さっきから大貴さんの距離の取り方は近過ぎて、マップを見ながら話し掛けてくれているのに全然頭に入ってこない。
「A、絶叫系平気な人?」
「あっ、、全然好きです。」
「やった! そしたら制覇しようぜ!」
大貴さんの吐息が当たりそうで、質問におかしな日本語で返してしまう。
「ここ色々種類あるから最初は何にしよっか?」
「あのっ、大貴さん……。」
ずっと腰に触れている腕とあまりに近い距離にどうしたらいいか分からなくて縋るように名前を呼ぶ。
すると、マップから視線を外して私の顔を覗き込む大貴さん。
それにまた、どきっとして胸が跳ねる感覚。
「Aさっきから言おうと思ってたけど。」
呼び掛けに返ってきたのはまた不機嫌な声。
「その“大貴さん”てやめない?
彼氏なんだからさ。
あと敬語も。堅苦しすぎ。」
「うっ、たしかに……。
そしたら、他のお客さんには何て呼ばれてるの?」
何も考えずに聞いてしまえば、一瞬眉をひそめる大貴さん。
その理由はすぐに分かった。
「友達からは大ちゃんが多いかな。」
私の質問を少しだけすり替えて欲しい情報を教えてくれたことに、他のお客さんのことあまり聞いちゃいけないんだって悟る。
「じゃあ、私も大ちゃん?」
「それでもいいんだけどね……。」
全部を言わないから続きを知りたくて彼を見上げれば、困ったような表情の彼と視線がぶつかった。
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☆☆さお☆☆(プロフ) - きんぐとるさん» コメントありがとうございます!そして返信が遅くなり申し訳ありません>_< 皆さんにたくさんキュンキュンしてもらいたくてこのお話を書いているのでとっても嬉しいです! 今は他作品との兼ね合いでゆっくりですが、更新頑張ります。 (2019年8月10日 22時) (レス) id: a03ad133de (このIDを非表示/違反報告)
きんぐとる - キュンキュンしてしまいました!!次の更新楽しみにしてます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2019年7月29日 23時) (レス) id: fcf34ec103 (このIDを非表示/違反報告)
☆☆さお☆☆(プロフ) - 有颯さん» ありがとうございます! いっぱい甘くてちょっと切ないがこのお話のテーマなのできゅんと切なさを感じていただけてとっても嬉しいです(^^) この先も色々な展開を用意しているのでこれからも宜しくお願いします! (2019年6月17日 19時) (レス) id: a03ad133de (このIDを非表示/違反報告)
有颯 - 初コメ失礼します 、!! この作品 、切なめ で なおかつ きゅんきゅん して とっても お気に入りです 、大変 だと 思いますが 、更新頑張ってください ! 楽しみ に してます !! (2019年6月16日 20時) (レス) id: cc82cfbdba (このIDを非表示/違反報告)
☆☆さお☆☆(プロフ) - A氏のよめ。さん» コメントありがとうございます! 更新スピードもゆっくりで時間もバラバラですがこれからもこのお話を宜しくお願いします>_< (2019年6月3日 20時) (レス) id: a03ad133de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☆☆さお☆☆ | 作成日時:2019年4月13日 0時