DAY16:前兆 ページ17
嬉しさの裏に隠れていた
DAY16:前兆
だ「ただいま〜」
コンビニから帰って来た私達は、はじめさんがいる編集部屋に直行した。
そこにははじめさん、やふへゐさんがいた。
は「ねぇ!見て見て!」
はじめさんが少し興奮しながら、私とだいちさんをパソコンに注目させる。
そこにはYouTubeのトップ画面が映し出されており、その1番上には・・・
『あ』
だ「おぉー!上がってるぅ〜〜〜!」
私が編集した畑の動画が上がっていた。
何か、とても嬉しい。
自分が編集したものを見られるのは緊張するが、色んな人に畑の皆さんの楽しさを伝えられているのかなと考えると、やはり嬉しい気持ちの方が勝る。
はじめさんはカチカチ、と、その動画をクリックし、再生する。
いつもの様に「はーたーけ」と流れ始め、皆さんの日常が映し出された。
は「良い感じ!よし。じゃあ、また明日、反省会しながらコメント見て行こう!」
『はい!』
どんな反応されるのかな。
ー
〜♪
『・・・ん』
どこからか聴こえる音楽に、薄っすらと瞼を開ける。
その正体は着信音で、画面にははじめさんの文字が表示されていた。
どうしたのかと思いながら電話に出る。
『もしもし』
は「あ!Aちゃんおはよう!朝早くにごめんね」
『いえ。大丈夫ですよ。どうかされましたか?』
は「ちょっと確認したい事があって電話したんだけど、来てもらった方が早いから・・・今から来れたりする?」
やはり何かあったのだろうか。
少し真面目な声色に不安を覚えるも、分かりました、と返事をした。
『準備してから行きますので、1時間後の9時には着けると思います』
は「了解!気を付けて来てね!」
行ける時刻を告げ、通話を終了した。
私の家からHAPまで30分という、意外にも近い所にある事が分かったので、最悪8時半に出ても大丈夫だろう。
しかし、なるべく早く向かった方が良い雰囲気だったので、出来る限りのスピードで支度を進めた。
ー
ピーンポーン
HAPに着いた私は、息を整えながらチャイムを押す。
遠くからバタバタと聞こえ、ガチャ、と鍵の開く音と共に扉が開いた。
目の前にはだいちさんが居た。
『おはようございますっ。お待たせしました』
だ「おはよう!朝早くにごめんね。そいじゃ、入って入って」
お邪魔します、と呟き、だいちくんの後を追ってリビングに向かう為、階段を上る。
何だろう。このちょっとした胸騒ぎ。
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作者名:hmbmnm | 作成日時:2019年3月8日 1時