どうしよう、君が欲しい

DAY11:嬉々 ページ12

素直に嬉しいね





DAY11:嬉々





〜♪

エンディングの曲が部屋に流れる。
それと同時に各々、固まった体を溶かす様に伸びをしたり、一息ついたりと緊張の糸を緩める。


は「さて。動画を観終わって何か気付いた事とかある人いる？」


反省会という事で、はじめさんのスタートを切る言葉の後、それぞれ動画を観て気付いた改善点や良かった点などを伝え、皆んなでどうしたら良いのか等の解決策を探る。

そして、一通り全員の意見を聞き、反省会を終え、次にコメント欄を皆んなで読み進めて行く。


た「Aさん、Aさん」


たなっちさんが私の方を向いて名前を呼ぶ。


『どうしましたか？』

た「これ見て下さい」


促されるままパソコンの画面を見ると、そこにはコメント欄が映し出されていた。


ー

○○○
写真どれも綺麗！

○○○
え、写真撮ったの誰？めちゃくちゃ上手なんだけど

○○○
夕日が凄い綺麗なのが伝わる！！凄い！！

○○○
ここの土手地元なんだけど、別に映える場所でもないのに、この写真じゃ凄い素敵な場所に見える・・・

○○○
写真上手すぎる！！こんな写真誰が撮れるの？トマトクン？

ー


写真を褒めてくれるコメントが沢山あった。
嬉しい限りだ。自分の写真がこんなにも褒めてもらえるだなんて。


だ「Aちゃんが撮った写真、好評価じゃん！」

は「ほらぁ〜！見込んだ通りでしょ？！」

た「はじめさんが胸張ってどうするんすか。Aちゃんのおかげでしょ」

は「たなっちうるさいっ！」


側でわちゃわちゃと言い合う3人を横目に、コメントの続きを読み進める。
動画全体や、皆さん個人の褒めや好きという気持ちが綴られたコメントの中で、写真を褒めて下さるコメントもまだまだあった。やっぱり、嬉しい。


だ「Aちゃん。今日撮ってくれた写真なんだけど、畑のTwitterでもあげて良い？勝手に保存されちゃうかもしれないけど・・・」

『大丈夫ですよ。きっと皆さんの写真が欲しい視聴者さんは沢山いると思うので、お届けしましょう！』

だ「やだぁ〜〜〜何この良い子〜〜〜」


私の返事についおかま口調になる程感心して下さるだいちさん。
それが少し面白くて、つい笑ってしまった。


は「よし！反省会も終わったという事で！晩御飯でも食べに行こう！」


という事で、皆さんオススメのラーメン屋さんに行きましたとさ。





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