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侑たちがそこにいるのは
わかっていた
助けろよと思ったのは正直なところだが
まあ向こうが気遣ってんだろうなって思ってた
佐藤くんが告白してきた
予測はしていたことだが
よくわからない男の子に告白されるのは
とても困る
断ろうとしたら
佐藤くんは侑の悪口を言った
頭に一気に血が昇った
自分の体温が急上昇するのがわかった
あ、止まらない。と
今これを本人が聞いていると
佐藤くんは思ってないだろう
尚更ムカついた
大切な人を傷つけるのは
絶対に許さない
言いたいことを存分に吐き出した時
まだ言ってやろうと息を吸い込んだが
声は発さなかった
私の前に発した第3者がいた
「ホンマ悪かったなぁ
性格悪くて」
当の侑だ
振り返ると
いつもの貼り付けたような笑顔だったが
目が一切笑っていない
「あ、いや、その……」
佐藤くんが後ろに引き下がった
そん瞬間侑に腕を引っ張られ後ろへグイっと下げられ
佐藤くんと私の間に侑が入る
「自分、告白も下手くそなん?
ゆーとくとももかは俺らレギュラーにゾッコンやで?
そない反吐が出るようなことほざいとんのなら
いてこますで」
侑の物凄い圧の声音が空気を揺るがす
「せやなぁ、
2軍如きがうちのももかと同じ空気を吸うんは許さへんで
どつき回したろか?」
治が侑より低い声で威嚇する
普通なら集団リンチよくないよって言うところだが
私も怒っている
今回は侑に加勢しようじゃないか
「アンタ、命知らずだねぇ
双子敵に回したら
漏れなく俺ら全員敵になるって思った方がいい
あぁもしかしてぶっコロされたくてきたのかな??」
角名が暴言を吐くと
心臓が縮み上がる
上から降ってくる暴言
「ホンマあたごーがわくやっちゃなぁ」
銀が怒るとめちゃめちゃ怖い
私は銀を見ることができない
「俺の悪口ほざくなぞ100万年早いわ
さっさと去ねや、このダボが」
今でも威圧で押し潰しそうなオーラで
相手を圧倒する
佐藤くんはとうに涙目だ
醜い
そう思った
私が言えることじゃないけど
全国区の強豪バレー部のレギュラー4人に睨み殺され
正気でいられるやつは
存在しないと思う
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かえぽん(プロフ) - あぁ〜黒尾さん家が悪い人じゃなくて良かったァ〜 めっちゃびっくりしてたんですけど良かったです。 これからも面白いお話しずくり頑張ってください。! (8月21日 3時) (レス) @page13 id: 4b7260fcd1 (このIDを非表示/違反報告)
星雲1234 - 面白いです!私、悪女系好きなんですけど、このお話はTOP3に入るくらいです!更新頑張ってください!!!!!! (2020年7月4日 15時) (レス) id: e8d803d9e4 (このIDを非表示/違反報告)
飴村すにゃ(プロフ) - 猫さん» 大ファンなんてありがとおおおおお!更新頑張ります! (2020年6月22日 17時) (レス) id: c2e3ce26e8 (このIDを非表示/違反報告)
飴村すにゃ(プロフ) - 藍琉さん» ありがとうございます!!!!頑張りますね(^-^) (2020年6月22日 17時) (レス) id: c2e3ce26e8 (このIDを非表示/違反報告)
猫 - この作品の大ファンです!!!! 更新頑張って下さい!! 夜にかけるいい歌ですよねー 歌詞が意味深で・・・ 更新毎日楽しみにしています!!!!!! (2020年6月21日 20時) (レス) id: 165fae7113 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飴村すにゃ x他1人 | 作成日時:2020年5月26日 0時