33話 ページ35
リアルの方で指を怪我してしまうというトラブルがありまして…
あ、オリキャラ1人出てきますよ!
名前は設定できるようにします
───────
「ところで君、名前は?」
「…名乗る程の者ではありません。鍛冶師としてはまだまだ未熟の身であるゆえ」
「まぁまぁそんな事言わずに。私達の方は既に自己紹介を済ませたんだ。まさか、名乗らずに立ち去るつもりじゃあないだろうね?」
「…む、」
どちらもこの国の人間にしては似つかわしくない格好をしている『まぁりんさん』に『士郎さん』。実際のところ実力は彼等や鉄穴森さん鋼鐵塚さんの様な立派な刀鍛冶師に遠く及ばない。
「…春。それが私の名前です」
ま、どーせ自分の事なんかすぐに忘れるだろうけど。
「忘れるはずが無いだろう?君には今後も此処に来てもらうんだから」
「え?」
「士郎君〜支度はできたか〜い」
士郎さんいつの間にか居なくなってたんだ…気づかない自分が鈍すぎるのかも。部屋の奥から出汁の良い香りが漂ってくる。
「ちょい5分待ってくれ。仕上げがまだなんだ」
「あと5分だってさ」
「そうみたい、ですね。本当に私も頂いていいんでしょうか?」
「構わないさ。彼の家は一時だけど大所帯だったし1人増えた所で何も問題ないから」
▫▫▫
「おまたせ」
盆には三人分の丼ぶり。ホカホカと湯気が上がる。盛り合わせに油揚げとネギが乗っかっていた。素朴だがそれもまた良いものだ。
ちなみにうどんは音を立てずに啜るのがマナーらしい。
「…美味しい!汁も凄く濃厚で私好みの味です」
「それはよかった。機会があればまた作るよ」
「ありがとうございます!」
自分の食べる様子を士郎さんは微笑みながら見ている。なんかちょっと恥ずかしい。それよりも気になる事は沢山あるのだけど。
「今日は1日中冷えるからな。暫くは鍋物とかも作るし、何かリクエスト…希望があればいつでも言っていいぞ」
「希望…ですか」
「備蓄はあるからその中にある材料であればなんでもいいから」
「わかりました。…ですがそれよりも先に訊ねたいことがあります」
「どうしてそんなに、私に優しくするんですか?私と貴方…貴方達とは偶然出会って偶々家におじゃましているだけだというのに。いえ、感謝はしてるんです。でもそこだけが特に気になってしまって…」
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作者名:みの虫 | 作成日時:2019年9月8日 7時