24話 ページ26
「まずは隊服を支給させていただきます。体の寸法を測りその後は階級を測り、その後は階級を刻ませていただきます」
「階級は十段階ございます。甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸。今現在皆様は一番下の癸でございます」
鬼殺隊の中でもそんなに階級があるのか…あの時助けてくれた男の人、あの人はどの階級だったんだろうか。そんな事を呑気に考えていたら隣にいた目つきの悪い男の子が「刀は?」と二人に聞く。
「本日中に玉鋼を選んでいただき、刀が出来上がるまで十日から十五日となります」
「さらに今からは
カァァーカーッ
頭上で鴉達の羽音が聞こえる。そして各々の肩に鴉が1匹ずつ乗るはず…なのだが
「チュン」
『(え?これ鴉?雀、だよね。どうみても)』
「え?ねぇ、これ、雀じゃね」
『(ほっ…自分だけじゃなかったみたい。私達みたく例外もあるってわけか)』
「鎹鴉は主に連絡用の鴉でございます」
「ねぇ、俺の鴉じゃないんだけど?そこんとこ説明をお願いしま「ギャアッ!!」え?え?えぇぇッ!!?」
『!!』
鴉の悲鳴音に反射的に反応して振り返るとさっきのツリ目の男の子が鴉を肩から叩き落としていた。
こんなに愛らしい子たちなのに…許せん
『あの、そこのか(ガッ)「この子から手を離せ!」炭治郎?』
「離さないなら折る!!」
「ああ?なんだテメェは。やってみろよ!!」
炭治郎は掴んだ腕をミシリと音がするまで強く握る。我が兄ながら手加減というものをしらない。いつでも全力だからな…この人は
「ぐっ…」
つり目の男の子が女の子を庇う炭治郎をギロリと睨む。炭治郎もそれに警戒する。しかし隣にいた黒髪の子はその状況を気にせずに話続ける。
「ではあちらから、刀を造る鋼を選んでくださいませ」
「鬼を滅殺し己の身を守る刀の鋼は、ご自身で選ぶのです」
◇◇◆◇
とある屋敷の一室
彼の掌には鴉が一羽。
「そうか」
「
「また私の
「…それと」
「
あの子には渡さなければならないものがある
◇◇◆◇
「チュチュンチュン!(やぁ久しぶり!みんな大好きマーリンお兄さんだよ。元気だった?)」
『今までどこにいたんですか!』
「ちょっと過去の時代に」
『ふざけないでください』
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作者名:みの虫 | 作成日時:2019年9月8日 7時