22話 ページ24
水の呼吸 壱の型
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『水面斬り』
ㅤ稀血だ女だと寄ってくる鬼を一体一体確実に斬る。それが複数体であっても。
(日々の鍛錬のお陰かな…依然より俊敏に体が動かせてる気がする)
最終選別1日目。なんとか日が昇るまで生き延びることが出来た。
『善逸さん?いつまでそこにいるつもりですか。いい加減降りてきてください』
「無理だよおぉおお!万が一の事が起きるかもだし!起きるかもだしいぃい!」
『鬼がでるのは日が落ちている間だけです。それ以外は安全なので…ほら、他の方達は食料の確保をしています。なので私達も───せいっ』
「うぎゃっ!?」
強引に気を揺すって善逸を引き摺り下ろす。
そしてドサッと派手に落ちる前に自然とキャッチする。
思ったよりガッチリしてるなぁ。ん?
『どうしたのですか?急に顔が赤く…』
「当たり前でしょ!女の子にお姫様抱っことか男の恥だよ!ああ恥ずかしい、他の男に見られたら……!そんな可愛く首傾げてないでおろしてくれないかな!」
『え?あ、はい』
「ふぅ…というかAちゃんって結構力あるんだねぇ」
『2年間鍛錬の日々でしたからね、自然と力もついたのでしょう。それと』
「それと?」
『私の父の話なのですが…結婚数年前の母は成人男性二人を軽々持ち上げる程の怪力だったそうです』
「なにそれこわい」
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作者名:みの虫 | 作成日時:2019年9月8日 7時