【ky】今日も彼氏に愛される様です (ページ14)

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声 (曲パロ) ページ14

暗い病室の中、俺らはそっとキスをした。
君は「寂しくなるし、もっと生きたくなるから」って言って少し嫌がったけど、俺らはぎゅっと、抱きしめ合った。

　「それでも足りないね」

って言って、笑いあって、抱きしめ合ったりキスしたりした。
もう一度、「じゃあね」「おやすみ」って。でも、これが最後なんだ。

ピッ、ピッ、ピッ、と機械音が静かな部屋になり響いている。

　『ねえ、キヨ君っ…』

　「な、に…？」

　『私が死んでもっ…キヨ君らしく、生きていてねっ…！！』

Aちゃんは弱々しい声で言った。
その“キヨらしさ”って言うのも、きっとAちゃんが居たから解ったんだと思った。
多分…いや、きっと、此処にいるのも、居られるのもAちゃんのおかげだな。

　『や、くそく…だ、からっ…！』

　「うんっ…！！」

二人泣きながら、約束をした。