２０本目 ページ21
どくん、と心臓が脈打った
確かに、今日はこの赤い糸があるか、確認しにきたのだけれど
心の中で、無意識に願ってたんだ。Aに赤い糸がついてませんようにって
・・・けれど、現実は願うようにはいかなくて
――いるんだ、Aにも
運命の人
・
「ちょ、まふ君どうしたの？急に固まっちゃって」
「えっ、あ・・・」
かなりショックが大きくて、固まってしまっていたらしい
Aの心配そうな声にも、震えた小さい声でしか答えられなくて、自分の情けなさに落ち込んだ
「まふ君？こ、このお菓子苦手だった？ごめんね？」
「あ、いや、苦手じゃないから・・・」
ありがとう、なんて相変わらず小さな声でつぶやいて、Aがくれたお菓子を口に運んだ
いつもはおいしいと感じるはずなのに、緊張で味なんてわからなくなっていた
Aは僕の明らかにおかしな様子が気になるなるのか、ちらちらとこっちをみながらお菓子を食べている
・・・ああ、Aにも心配かけちゃってるな
申し訳ない、そう思いながら、最後の一口を投げ込む
ごくり、と飲み込んだ後、自分の頬を両手でたたいた
驚いたのか、Aはびくり、と肩を揺らしてこちらをみる
・
――しっかりしろ、僕
心の中でそう叫んで、
ふぅ、とゆっくり息を吐き出す
「A、ちょっとごめんね」
「え？・・・ちょっ」
Aの左手をとると、Aは顔を真っ赤にしてあたふたしだす
僕もおそらく顔が真っ赤で、心の中で落ち着け、落ち着けとつぶやきながら、Aの左手に絡みついている赤を目で追った
ゆっくり、ゆっくり
緊張で震えそうになりながら、Aの運命の相手をたどる
―――すると
「っ、え」
「ちょ、まふ君急にどうしたの。ねぇ、まふ君・・・？」
思わず、目を見張る
見間違いではないかと、あいている方の手で目をこするも、目の前の事実は変わらなくて
「・・・うそ、うそだ」
「まふ君・・・？」
頭が真っ白になる。けれど、すごくうれしくて。
・・・Aの
確実に、僕の左手に絡みつく
つながっていた
・
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音鳴 - いい天気さん» 返信が大分遅くなってしまい、申し訳ありません！！コメントありがとうございます！！とてもうれしいです・・・！！これからもどうかよろしくおねがいします（土下座 (2017年5月3日 20時) (
レス) id: 02fd5b9e2d (このIDを非表示/違反報告)
いい天気 - すーっごく面白いです！続き、とってもとっても気になります！！ガンバってくださーーーいっ。 (2017年1月9日 17時) (レス) id: d1e1a042f0 (このIDを非表示/違反報告)
音鳴 - 美音-ミオン-さん» コメントありがとうございます！！気にしていただけてるんですか（？）！？ありがとうございます！！はい！これからもがんばっていきますね！！ (2016年6月12日 17時) (レス) id: 044e6b1e08 (このIDを非表示/違反報告)
美音-ミオン-(プロフ) - 面白かったです！めっちゃ続き気になってます〜。更新頑張って下さい！ (2016年6月11日 10時) (レス) id: 604f03c006 (このIDを非表示/違反報告)
音鳴 - そーふ。@ねむりさん» わああああ、ありがとうございます！！あ、どうしよう嬉しすぎて死にそう← えと、応援して下さってありがとうございます！！はい、これからもがんばりますね！！ (2016年5月1日 15時) (レス) id: 044e6b1e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音鳴 | 作成日時：2016年1月3日 20時
