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Ki side
f「ほら、はやく脱がないと、痛くしちゃうよ?」
痛くされるのだけは、嫌だから、
恥ずかしいけど、藤ヶ谷から目をそらして、ズボンとパンツをおろす。
それから、太輔の膝にそっとあがれば、あっという間に体は抑えられて暴れる事が出来ない状態に。
それから、藤ヶ谷は隣の机に置いてあった
定規を持ってきた。
ki「え………藤ヶ谷..?」
まさか、定規で、叩かれるの?
それはやだ!!
逃げちゃったから、厳しくされるのは当たり前だけど、定規使われるとは思わなかった。
怖い。
f「北山が悪いんでしょ。」
そう言って、容赦なく定規を振り下ろす藤ヶ谷。
バチン バチン バーン
ki「んっいったいっ!」
痛さに、唇を噛んで、一生懸命耐える。
バチン バチン バチン バチン
「あっやらぁ…!!」
それでも、耐えきれなくなってしまい、プライドなんて捨てて、涙を流す。
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バチンバチン
「うっ……ふぇ……」
もう何回叩かれたかも分からない。
ただ唇を噛み締めて、声を耐えながら、静かに涙を零していた。
唇が切れて血が流れる。
藤ヶ谷がそれに気づいたのか、慌てて俺を抱き上げて、
f「北山…ごめん。やりすぎたね。」
根が優しい藤ヶ谷だ。
俺が悪い事をしたから厳しくされるのは当たり前なのに、それでも俺に謝ってくれる。
ki「ん…ごめ…なさい。」
自分も素直になって謝れた。
f「うん、後で一緒にスタッフさんの所いこう?ほら、唇噛まないの。」
優しくティッシュで血を止めてくれている藤ヶ谷を見れば、すごく不安そうな顔をしていた。
痛かったけど、藤ヶ谷は、悪くない。
藤ヶ谷を安心させたくて、首に抱きつく。
そうすれば、ほら、嬉しそうに顔をほころばせた。
「ん、藤ヶ谷、いつもありがとう。」
なんて、ちょっと甘えてみる。
普段は、恥ずかしくて言えないけど、藤ヶ谷には感謝しかない。
藤ヶ谷も少し顔を赤らめながら、こう言った。
「こちらこそ、いつもありがとう。」
(E.N.D.)
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作者名:みかん缶 | 作成日時:2020年6月8日 21時