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F side
北山なら、絶対に冷静になったら、戻ってくるべきだという事に気づくと思っていたが、
やはり戻ってくると電話が来た。
だからと言って、一度逃げた事には変わりがないから、厳しくしないとなぁ、と思いながら、定規を探した。
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しばらくして、
コンコン
楽屋のドアが叩かれた。
戻ってきたか。
f「北山…?入っておいで。」
怖がらせないように、怯えさせないように、あくまで優しく話しかける。
ki「…ごめんなさい…」
f「大丈夫だよ。どうするべきかわかるよね?」
自分から膝に載って欲しくて、ぽんぽんと膝を叩いて北山を見れば、
顔を真っ赤にしながら、俺の傍に来た。
でも、そこから、俺の上に乗ることが出来ずに、モジモジしている。
そうだ、のる前に脱がなきゃダメじゃん、という事に気づいて、
f「自分で、ズボンとパンツ脱いでね?」
と言った。
恥ずかしすぎることをさせてみようとすれば、
顔を更に真っ赤にして、涙目になっちゃった。
加虐心が擽られる。
もちろん俺は、手伝うつもりなんて微塵もない。
北山が自分で、脱いで乗ってくるのをずっと待ってるさ、なんて考えて、改めて、自分は鬼だなっと思った。
ki「ふ...じがや…手伝って?」
首を傾げて上目遣いで頼んでくる北山。
うん、可愛い。ちょっとときめいた。
手伝うつもりなんて、微塵もないと思ったが、可愛いから、特別に少し手伝ってあげよう。
f「ほら、はやく脱がないと、痛くしちゃうよ?」
なんて、ちょっと脅かしてみる。
あれ?俺が脱がしてあげると思った?
そんな甘いわけないでしょ。あくまで、北山が自分から脱げるように手伝うよ。
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作者名:みかん缶 | 作成日時:2020年6月8日 21時