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ページ8

Ki side

f「わかんないの?じゃあ、分かるまでお仕置きだよ?」

間違えなく謝るべきなんだろう。
スタッフさんだけが悪いわけでは無いのに、むしろ、俺の方が悪いのに、それなのに、怒鳴りつけてしまったんだ。
だけど、頑固な俺は、さっき怒鳴ってしまった以上、今更謝ることが出来なくってスタッフさんに話しかけに行けないでいた。
だけど、お仕置きだけは絶対に嫌だ。
お仕置をうけたくなくて、楽屋から逃げ出そうとしたら、

(がしっ)

f「ほら、逃げないの。」

藤ヶ谷が腕をのばし、すぐに、捕まってしまった…

ki「やだ!絶対やだ!やめて!」

f「暴れないで。」

ひょい、と藤ヶ谷に抱えられ、あっという間に目の前は藤ヶ谷の膝になった。

ki「離せよ!」

f「静かにして。」

バチン バチン

謝らなければいけない、という事を忘れ、俺は、ただただお仕置から逃れようと反抗したが、容赦なく叩いてくる藤ヶ谷。

ki「いったっ!やめて!」

バチン バチン

ki「やだ!降ろして!」

両足をバタつかせれば、藤ヶ谷が俺をおさえつける力が弱まり、膝からおりることに成功した。
お仕置きから逃げたい一心で、藤ヶ谷を気にせず、楽屋から飛び出した。
この時、藤ヶ谷が冷めた目をしていたことにも気付かずに。

_____________

飛び出したあと、冷静になって考えてみれば、自分が悪い事をしたから、お仕置されるのは当たり前だ、と、逃げるなんてありえない、と言う事に気付き、
とりあえず楽屋に戻る前に、藤ヶ谷に謝ろうと、電話を取りだした。

ki「もしもし…」

f「ひろ、どうしたん?」

ki「その…勝手に逃げちゃってごめんなさい…」

f「いいよ。俺、まだ楽屋にいるから。」

ki「うん…今から行きます…」

藤ヶ谷が怒っていないか、心配だったが、思っていたよりも優しかった藤ヶ谷の声に安心して、楽屋に戻った。

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作者名:みかん缶 | 作成日時:2020年6月8日 21時

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