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T side
横尾さんの膝から下ろしてもらった。
y「裕太、頑張れたね。偉い偉い。宮田のとこ、行けそう?」
t「うん、行く。ちゃんと謝ります。」
y「いい子な玉ちゃんに1つヒント。謝った後に甘えてみたら?宮田絶対喜ぶよ。」
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少し前の横尾さんのアドバイスに顔を赤くしたり青くしたりしながら、宮田の家に向かっています。
甘えるか、、やってみようかな。
上手くできるかな。
とりあえずしっかり謝る、出来たら甘える、そう心の中で何度か唱えていたら、いつの間にか見慣れたドアの前にたどり着いていた。
何回も遊びに行ったもんな、なんて思いつつ、深呼吸をして、呼び鈴を押した。
[ピンポーン]
m「はーい」
そうしてきこえてきた優しい声。
俺、宮田の声大好きなんだよね。
すごい落ち着く。
[ガチャ]
m「え!?ちゃん玉!?どした?」
急におしかけた為、あたふたしてる宮田。
t「話したいことあるの。入っていい?」
m「えっ……あっあ……
どうぞどうぞ。汚いけど。」
いや、驚きすぎでしょ。
まぁ、宮田らしいけど、なんて思った。
m「ごめん。ちょっとトイレ行くわ。適当にゆっくりしてて。」
宮田がトイレに行っている間、机の上を見れば、空いたお酒が。
宮田、ごめん。
素直に甘えるのが難しいので、お酒の力に頼っちゃいます!
と、心の中でしっかり宮田に謝ってお酒を飲み干した。
あ、宮田が戻ってきた!
ふわふわした頭で宮田に話しかける。
t「みあたー、はなしがあるのー。」
m「うん、どうしたの?って飲んじゃったの!?」
t「うん、飲んだ。あのね、みあたにー、ごめんなさいしに来たの。その前、みあたを叩いちゃったから。」
m「その事か。俺は、全然大丈夫よ?」
t「みあた、怒ってない?」
m「怒ってないに決まってるじゃん。」
t「んー、みあた大好き。」
精一杯大好きを伝えたものの、タイミング悪く、先程叩かれたおしりがヒリヒリ痛み出した。
m「顔色悪いよ?大丈夫?」
t「お尻痛いの。」
気づいてくれた宮田の観察力には頭が上がらない。
m「え、何かされた!?」
t「んー、よこーさんに、お仕置きしてもらっただけ。みあたに謝りたかったから。」
m「そうなんだ・・・。大丈夫?」
t「ん、みあたに癒してもらうの。」
そう言って宮田にもたれかかれば、最高に嬉しい言葉が聞こえてきた。
m「いっぱい、癒すね!俺も大好きだよ。」
(E.N.D.)
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作者名:みかん缶 | 作成日時:2020年6月8日 21時