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T side

横尾さんの家に入れてもらった。
相変わらず、整った部屋。

横尾さんは、自分の部屋のベッドに座ると、ポンポンと、膝を叩く。

なので、横尾さんの傍に行けば、ギュッと、腕を引っ張られ、膝の上に.のせられた。
何も言わずに、黙々と、脱がそうとしてくる横尾さんに、お仕置への恐怖心が湧き上がって、
体が震え出した。

y「裕太、大丈夫?落ち着いて?」

なんて、優しい声で、話しかけてくれる横尾さん。
一気に、安心感が溢れてきて、知らない間に、ポロポロと、涙がこぼれ落ちていた。

y「裕太?まだ叩いてないよ?
どうした?やっぱ辞める?」

横尾さんに心配されちゃったよ。

t「ううん。大丈夫だから続けて。」

y「そっか。なるべく優しくするよ。おしりに力を入れない方が痛くないからね。」

t「分かった。ありがとう。宮田が好きだから、ちゃんと謝るために耐える。」

y「ふふっ。本当に仲良いね。」

t「うん!」

y「よし、じゃあ、お仕置き、頑張れそうかな?」

優しい声で、聞いてくれる横尾さん。
だけど、やっぱり、少し怖くなって、

t「うん、、、多分、、」

と声が小さくなってしまった。
それに気づいた横尾さんは、

y「大丈夫だから。」

と優しく言って、俺の頭を撫でてくれる。
横尾さんの家に来てよかったな、そう思った。

y「じゃあいくよ?」

しばらく撫でてくれた後、横尾さんが顔を覗き込んでそういった。

どうしても残ってしまう怖さで、声は上手く出せなかったけれど、コクコクと頷いた。

t「んっ!」

バチン バチン バチン

t「あっ!ごめっごめんなさい!」

バチン バチン バーン

t「ん!いたぃ…」

まだ全然叩かれていないけど、久しぶりだからか、痛くて涙が出てきてしまった。
それを見た横尾さんが、

y「後、10回だけ、頑張ろうな」

と優しく声をかけてくれた。
まだ全然叩かれていないのに。
優しくしてくれる横尾さんのためにも、あと10回、頑張りきろうと決心した。

パチンパチンパチン

t「んっ……」

パチン パチン パチンパチン

t「もっ…やっ!」

なるべく早く済ませようとしてくれているのか、かなりのスピードで手を振り落とす横尾さん。
早く終わるのは嬉しいけど、痛みが引かないまますぐに次々と当たる手のひらに、痛みは積み重なり、涙は止まらなかった。

パチン パチン パチン

t「いたい....ふぇっ、、」

y「よしよし、頑張った、頑張った。」

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作者名:みかん缶 | 作成日時:2020年6月8日 21時

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