今世は鬼狩り【鬼滅の刃】第二章 (ページ6)

今日:2 hit、昨日:10 hit、合計:917 hit

第三十一話ページ6

私が意識を手を取ったのはカナエさん襲撃事件から７日たった日だった。

『ぅ…』

「ぁ…夜姫！！」 (アオイ
バンッ

「夜姫が起きたのｯｯ！！！！？！」 (しのぶ

『うわ耳が…しのぶさんのせいじゃないと思うけど…痛い…鼓膜キーーんって』

「よ、かったあぁｯ」
「夜姫っ」

『二人とも…そういえばカナエさんは？』

「ｸﾞｽ… カナエ様ならすでに起きていらっしゃいます、ｸﾞｽﾝ。今現在絶対安静で隣の部屋に…」
「…姉さんが助かったのは…夜姫、貴方のおかげ」

『えっ？』

「きっと、夜姫が居なかったら姉さんはとっくに死んでた。…ありがとうｯ」

『…いいえ、って言いたいところだけど…言えないな』

「？」

『だって、しのぶさんが応急処置の手伝いとか、先に蝶屋敷に行って二人を起こして準備せてくれてなかったら、だめだった。きっと、私一人じゃ何もできずに、目の前で家族を失ってた。しのぶさんや、アオイ、カナヲが居たから助けれたんだ。こっちこそありがとう』

「「…」」ポカン

『私カナエさんのお見舞い…と言えるかわかんないけど言ってくる』ｶﾞﾗﾗﾗ・・
ーーーー
ｺﾝｺﾝ
「入ってどうぞ」

『ﾋﾞｸ』
　起きてるんだ…良かった、いつものカナエさんの声だ…
ガラガラ…

『…カナエさん。体調はどう？』

「！夜姫…体調は元気よ。夜姫こそ、私の治療の後倒れたんでしょう…？大丈夫？」

『うん、大丈夫！この通り元気だよ！』

「良かった…私、夜姫の意識がなかなか戻らないから心配してたの…もしかしたらこのままころんと消えてしまうんじゃないかって…私の、そばからいなくなってしまうんじゃないかって…」

『カナエさん…』

「っ…夜姫が無事で良かったわ…」ポロポロ

『！カナエ、さん…』
　自分だって辛いはずなのに、どうして貴方は他人の心配してくれるの？きっと、自分だって身体中が痛くて痛くて仕方ないのに、今にも痛みを叫びたそうにしているのに…その涙は、私のためでしょう？きっと私は、他人はそっちのけで自分の痛みを叫んでしまうだろう、「痛い、痛い、辛い」って…なのに貴方という人は…。
『優しすぎだよ…』

「？何か言った？」

『ううん、何でも』

「そう…」