番外編・錆兎4 ページ28
ーあれから6日後、最終日ー
『今日で最終選別終わりか』
「ん…そう言えばそうだな…。」
『最近は鬼なんて滅多に出てこないから平和だなあ』
「ちゃんと刀は持っとけよ。アイツらは神出鬼没だからな」
『分かってるって』
最終選別が始まった日から…6日目か、ん?あれ…合ってるよね?…やばい自信なくった。まいっか。ともかくそれくらいたった。けど、未だに手鬼は出てこない。__最終選別にでも出るつもりですんか?
「椿にしては珍しいな、考え事なんて。ふぅ」
『__んえっ?』
「…まさか気づいてなかったのか?」
『ぇ?』
「鬼来てたぞ」
『マジで?!!え、そんな集中しちゃって……』
「…」
『…た、の…か…。ごめん、全然気づかなかった…』
「いや、いいんだけどさ。ここ6日見てきた中でここまで集中して考え事してるとこ見てなかったから珍しいなって」
『う…いや、マジごめん…!絶対どこかで恩返しするわ〜っ!!』
「いいって。けど、鬼殺隊に入る以上馬鹿みたいに集中して考え事は良くないぞ!」
『なっ、いま馬鹿みたいにって!!それは酷いだろ!?』
「そんなこと言った覚えはないけどな?」
『しらばっくれるんじゃなあーーいッ』 ポカポカ
「いだたっ。やめろー!」
『プッ、あっははははっ!!あははっ、いーっひひっ』
「そこまで笑わなくていいだろ〜」
『ごめんごめん!、!!錆兎』
「…あぁ…ゴク」
先程まで楽しそうな笑い声が聞こえていた場所には、錆兎が今までの鬼達と比べられないほど異様な空気が漂っていた___
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作者名:和歌乃 x他1人 | 作成日時:2022年11月13日 18時