＊story 46＊ ページ6
*安室side
「……ジン」
蓮華さんは驚いたように、そして少し傷ついたようにその名を呼んだ。
そんな蓮華さんに見向きもさずに、ジンは冷たい瞳を俺へ向ける。
「さっきから、バーボンは何も話さねぇが」
鋭い光がその瞳を刺した。
これはだいぶお怒りのようで……
「こんなところで貴方に会うとは思っても無かったので…」
微笑んでみるがジンの顔は変わらずじまい。
ジンの手がポケットの
「……私がカマかけていたのよ。この男にね」
蓮華さんの口からそんな言葉が出てきた。
彼女の声はどこか冷たさを帯びていて、
目を向けると俺の知っている女ではなく、それは確かに組織の女を思わせる顔だった。
思わず視線が伝わるくらい見つめてしまった。
……けれど、それはジンも同じだった。
「どういう事だ、ホワイト·レディ」
「……知ってるでしょ、私の鼻が効くことは」
フンと鼻を鳴らせてみせる蓮華さん＿＿＿＿＿否、ホワイト·レディと呼ばれる彼女。
「組織の人間かどうかなんて匂いでわかるわ」
……俺の正体に気がついてないのか…？
俺のことを組織の一員だと疑っていた…だと？
そんな訳はない。
今夜彼女をここへ呼んだのは俺で、ついさっきまで彼女は疑う素振りなど全く見せなかった。
なら、何故彼女はこんなことを……？
どこか自慢げにそう語る蓮華さんに、ジンは面倒くさそうに怒りを直接向ける。
………悪人面の睨みは意外と怖い。
「てめぇには、組織のことに関わるなと言ったはずだが」
「しょうがないじゃない、好奇心には負けるわよ」
怒りが段々と膨れていくジンに怖じ気立ちもせず、淡々と言い返す蓮華さん。
ある意味尊敬する。
それよりも……と、カタンと音を鳴らして蓮華さんが立ち上がる。
「折角の楽しい夜だったのに、水刺さないでよね」
えっ？
その言葉と共にグイッと腕を引かれる。予期せぬことに体は力のかかるまま、立ち上がらせられて、
レストランの出口へと向かった。
なんとか…この場を乗り切ったのか？
緊迫した雰囲気から逃れ、少し安心したらふぅ…と小さく息が漏れた。
それが聞こえたのか、引っ張る腕に力がかけられる。
「このまま貴方の車で送ってくれる？…………透さん、貴方に話があるから」
…………腕を引く蓮華さんの声が、いつもより低かった。
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てる(プロフ) - 華緒〜KAO〜さん» わわ！ごめんない！書き直します！ありがとうございます！ (2018年5月22日 0時) (
レス) id: 1a0e49df6a (このIDを非表示/違反報告)
華緒〜KAO〜(プロフ) - 途中から蓮華 が蓮香 になってて 名前変換がされなくなっちゃってます(><) めちゃくちゃ面白くてドキドキして面白いので応援してます！ (2018年5月22日 0時) (レス) id: d5aee746e1 (このIDを非表示/違反報告)
てる(プロフ) - 奈楠さん» ありがとうございます！！悪役の中でジンニキは神ですw頑張ります！ (2018年5月18日 12時) (レス) id: 1a0e49df6a (このIDを非表示/違反報告)
奈楠(プロフ) - 凄く面白いです！！！ジンニキイケメンかよぉぉぉぉ！！更新頑張ってください！応援しています！！ (2018年5月17日 21時) (レス) id: f44adf4250 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てる | 作成日時：2018年5月14日 21時
