*story 58* ページ18
*安室side
そして、部屋を突き止めた俺はジンに連絡を入れ、二人でその部屋へと突入した。
さすが高級ホテルだけあってロマンチックな夜景が見れる広い部屋。そこに、大きなベットの上で寝ている二人分のシルエット。
その姿を見た時、一瞬で頭に血が上ったのを感じた。
ビリビリに引き裂かれたドレスや下着は蓮華さんを守ることなくもう意味を無くしていて、
無防備に晒された細くて白い綺麗な脚はターゲットの男によって無理やり開かされている。
そして顔には殴られたのだろうか…うっすらと血が滲んでいた。
「よぅ……散々、やってくれたようだなぁ」
ジンの初めて聞くとてつもない殺気の混じった声。
その声に蓮華さんは反応して、おもむろに顔を上げた。
「………ジ、ン…」
安心したようにそう男の名を呼ぶ彼女の顔は、頬が赤く染まって、目にはうるうると涙が溜まっていた。心做しか息も荒っぽい。
…………媚 薬の類でも盛られたのか。
怒りで握った手に力が入る。
「なっ、何だ!?君たちはっ!?」
「バーボン、黙らせろ」
男の焦りを含んだ叫びには耳もかさず、ジンは俺にそう命令する。
暴れる男の体を抑え、後頭部をトンっと殴る。意識のなくなった男の体は崩れるようにその場に倒れた。
そうしている間にジンは蓮華さんが繋がれていた手錠を銃で壊し、何も着ていない身体に自らのコートをかける。
「……ジっ…ン。……ごめ…ん」
近寄ったジンの体に蓮華さんは……無意識なのだろう。体を密着させて縋る。
そしてうわ言のようにジン、ジン。と男の名を繰り返す。
それはまるで小さな子供のようで、彼女が縋る相手が自分じゃないことが……どうしようもなく胸が熱くした。
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てる(プロフ) - 華緒〜KAO〜さん» わわ!ごめんない!書き直します!ありがとうございます! (2018年5月22日 0時) (レス) id: 1a0e49df6a (このIDを非表示/違反報告)
華緒〜KAO〜(プロフ) - 途中から蓮華 が蓮香 になってて 名前変換がされなくなっちゃってます(><) めちゃくちゃ面白くてドキドキして面白いので応援してます! (2018年5月22日 0時) (レス) id: d5aee746e1 (このIDを非表示/違反報告)
てる(プロフ) - 奈楠さん» ありがとうございます!!悪役の中でジンニキは神ですw頑張ります! (2018年5月18日 12時) (レス) id: 1a0e49df6a (このIDを非表示/違反報告)
奈楠(プロフ) - 凄く面白いです!!!ジンニキイケメンかよぉぉぉぉ!!更新頑張ってください!応援しています!! (2018年5月17日 21時) (レス) id: f44adf4250 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てる | 作成日時:2018年5月14日 21時