*story 55* ページ15
*
…………あ、れ。
パチッと目を開ける。……私、何してたんだっけ?
起きたばかりのぼーっとした頭で何があったのか思い出そうとする。
そして、ターゲットにスタンガンか何かで襲われたことを思い出した。
「あんのっ……ジジイっ…」
バッと身を起こそうとしてカシャンっ…と腕に何かが付けられていたことに気づく。
「手錠とか……性癖悪すぎでしょ」
腕には手錠が付けられていて、ベットの脇の柱に繋がれているようだった。そして今私が寝かされていたのはやたら豪華なベットの上。
「うっわ……最悪」
どうしようかと思考を動かそうした時だった。
「おや、起きたかね?」
しゃがれた男の声が聞こえた。
声の聞こえた方を向くと、あのターゲットの男が部屋の中に入ってきた。
「……どうも、変態ジジイさん」
「ハハッ…どうやら自分の立場が分かってないようだね」
「そうね。どうしてこんなことになっているのか全くわからないもの」
そう言うと、ニヤリと楽しそうに微笑む男。
「君の美しさに目が奪われてね。急に手荒な真似をしたのは申し訳なかったよ」
そう思うなら最初っからすんなって話よ。
けれど男の様子から私の正体がバレてはいなさそうだった。
そのことに少しだけ安心する。
まぁ、この状況で安心もクソも無いけれど。
「じゃあこれ早く外して、さっさとここから解放してよ」
「そういう訳にはいかないな。それにもうすぐ君の方から私に助けてと懇願するようになると思うがね」
「は?」
何気持ち悪いこと言ってんの…。
どうやら頭がパーになったターゲットに半分呆れていると、何かがおかしいことに気づいた。
「っ………」
なんか……体が、あつい?
「おお、どうやら効いてきたようだね」
「……何か盛ったのね」
「ハハッ。そんなに睨まなくても大丈夫だ。ちょっとした催淫剤を含んだ薬を飲んでもらっただけで、害は無いよ」
男がそう語っているのが聞こえるが、ほとんど私の耳には届かなかった。
身体が熱くて……熱くて、身体の下の方が疼いて仕方がない。
「はっ………はぁっ……」
息がどんどん荒くなっていくのが自分でもわかった。
「強い薬を使わせてもらったからね…身体は辛いはずだ。助けてと言ったら楽にしてやろう」
「……っ…だ、れが………あんたみたいな…ジジイに……ハァ…」
「……いつまで続くだろうね、その強情さも素敵だよ」
そう言って男はベットの上に乗ってきた。
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てる(プロフ) - 華緒〜KAO〜さん» わわ!ごめんない!書き直します!ありがとうございます! (2018年5月22日 0時) (レス) id: 1a0e49df6a (このIDを非表示/違反報告)
華緒〜KAO〜(プロフ) - 途中から蓮華 が蓮香 になってて 名前変換がされなくなっちゃってます(><) めちゃくちゃ面白くてドキドキして面白いので応援してます! (2018年5月22日 0時) (レス) id: d5aee746e1 (このIDを非表示/違反報告)
てる(プロフ) - 奈楠さん» ありがとうございます!!悪役の中でジンニキは神ですw頑張ります! (2018年5月18日 12時) (レス) id: 1a0e49df6a (このIDを非表示/違反報告)
奈楠(プロフ) - 凄く面白いです!!!ジンニキイケメンかよぉぉぉぉ!!更新頑張ってください!応援しています!! (2018年5月17日 21時) (レス) id: f44adf4250 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てる | 作成日時:2018年5月14日 21時