『お久しぶりです』3 ページ37
「柳内！！」
『げっ……』
そこに居たのは切島くんと上鳴くん。そして轟くんに飯田くん。
名前を呼ばれたのは切島くんの声だった。
飯田くんや轟くんは特に相性が悪いのでとっとと逃げよう。
三秒ほど思案した後、私は踵を返し、走り出した。
「あ、待てよ！」
上鳴くんの声が聞こえたけれど、それでヴィランが待つわけがない。
私はそのまま走り続け、黒霧さんにお迎えの連絡を入れた。
「個性は使わねぇし、何もしねぇ！ただ話してぇだけだ！」
切島くんが声を大にして言っても止まらない私についに痺れを切らしたのか、飯田くんがエンジンを使って私の前までダッシュしてきた。
『……個性使ったじゃん』
「これは傷害目的ではない！よってセーフだ！」
法的には確かにセーフだけど、個性使わねぇって言ったじゃないか。
そう言い返そうとしたけれど、そんなことをしたところでこの状況が変わらないことは目に見えている。
『……何の用？』
私は肩をすくめ、降参のポーズを取る。
追いついてきた切島くんがこちらへやって来て、口を開く。
「雄英、戻ってくる気ねぇか？」
『……は？』
「お前がヴィランの道を選んだことは緑谷から聞いた。
だけどまだ間に合うんだよ！大人の中にはまだ懐柔されたって思ってる奴もいる！
USJの時も、体育祭も、A組全員で頑張ってきたじゃねえか……！」
真っ直ぐな切島くんの叫びに、私は思わず彼を睨んだ。
……立派なヒーローじゃないか、って。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 302人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葡萄ゆづゆ(プロフ) - ルカさん» うわあ気づかなくてすみません遅くなりましたお返事！弔くんですねー！！研磨くんです！正解！！！ハイキュー良いですよね……楽しい。これからもどうぞよろしくお願いします！！！ (2019年3月11日 22時) (
レス) id: 558c917974 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - 面白しです 応援してます！ オチは弔くんで！ あと聞いていいのかわからないのですが主人公の髪色の元ってハイキューのこずめけんま君ですか？違うならすみません！ 更新楽しみにしてます！ (2018年8月23日 16時) (レス) id: 22107968d9 (このIDを非表示/違反報告)
葡萄ゆづゆ(プロフ) - 璃奈(R.K)さん» ありがとうございます！了解です！続編も宜しくお願いします！！ (2018年8月1日 0時) (レス) id: 97c9d8dadd (このIDを非表示/違反報告)
璃奈(R.K)(プロフ) - 死柄木弔落ちで！これからも頑張ってください！ (2018年7月29日 23時) (レス) id: 1452bc51e6 (このIDを非表示/違反報告)
葡萄ゆづゆ(プロフ) - 湯ノ沢 真凛さん» 了解です！ありがとうございます！オチアンケートのリンクを続編で貼ってあるので、そちらも出来ればお願いします！ (2018年5月28日 23時) (レス) id: 97c9d8dadd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
