裏切りの演技に失敗した悪女は、暗殺教室とおそ松さんと天才に復讐されるそうです【完結済】

出席番号10 ページ11

がらがらっ、と立て付けの悪い木のドアを開けて、Aが入ってくる。



キャハハッ、あんたは気づいたでしょうね！あんたを取り巻く視線に！


そうよ！みーんな、あんたの敵なのよ！！


そして、あんたのポジションも、このクラスも、学秀くんも、ぜぇんぶ奪ってあ・げ・る♡



「おい、A！俺のこのやつ知ってんのお前だけだろ！？なんでこんなことしたんだよ！」


「はい？何のこと？」


「とぼけんなよ、A。俺のこの暴力事件の件もAしか知らないじゃん」



うふ。

前原くんと赤羽くんのイケメン二人を確実に敵にしたわね…♡



「だーかーらー！何のことって！」



『し、知らないなんて言わせないよ！


このページ、書いたのAちゃんでしょう…？』



必殺！うるうる上目遣い！



「はぁ……？……なにこれ」



ねぇ知ってる？A。

人間ってね、急に思わぬ事態を目の前にすると、反応が遅くなるのよ？


ここで、はっきりと違う、って言えなかった貴方の負けよ！



今日からは私の天下！



ふふふっ……♡




その後、クラスの雰囲気は最悪で、Aに声をかける奴は当然いなかったわ！



「メイちゃん、一緒に帰ろ〜」


『うん！』



カエデちゃんに言われて私は一緒に帰路につく。



あいつは一人。



さぁ、明日からは貴方の居場所なんてないわよ！



どんな顔して学校に来るのかしら……♡

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