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「すみません！」
男「こちらこそ…すまなかった…。怪我は、…無いか？」
「大丈夫です」
顔を上げると、先程店に入ってきた家族の旦那さんと
瓜二つの顔があった。
双子なのかな、それにしてもよく似ている。
「中で、家族さんたち待ってましたよ！」
男「嗚呼、…ありがとう。」
「いえいえ、では！」
…
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
夫「兄さん、こっちです」
妻「巌勝さん！お久しぶりです！」
巌「…」ﾍﾟｺﾘ
夫「兄さん、何かいい事ありましたか？」
巌「何故だ？」
夫「いえ、何処か微笑んでいるように見えたので」
妻「本当だ、今日の巌勝さん何だか笑ってる！」
巌「……大したこと、ではない。
…先程恩人に、久方ぶりに出逢えただけだ。
何も…変わっていなかった」
男は口元を緩めた。
……
「ふぅ、お腹もいっぱいになったし帰ろうかな。」
ルンルン気分で家の方角へ足を進めていると
子供たちの声が聞こえてきた。
そういえばここら辺に大きな噴水のある公園があったんだよね。
女の子「ボール遊びがいい！」
男の子「嫌だ、僕はあやとりをしたいんだ。」
女の子「累くん、いっつもやってるじゃん！
今日は私とボール遊びしようよ」
累「嫌だよ、朱紗丸ちゃんのボール、投げる力が強くて痛いんだもん。」
朱「加減するからー、お願い！
累くんがあやとりしちゃったら私暇なんだもん。」
累「もうちょっとしたら義一くん達来るじゃん。
それまで待っててよ。」
女の子「おーい！スーちゃん、累くーん！」
朱「あ、真菰ちゃんたち来た！」
真「ねぇ聞いて聞いて！義一くんがね、昨日狐面ストラップのレアキャラくれたんだ！」
朱「いいなぁ！可愛い！」
義「朱紗丸ちゃんもいる？僕と錆兎は沢山持ってるんだ。」
錆「赤色以外だったらあげるよ」
小学生2年生とかかなぁ。可愛いなぁ。
キャッキャと遊ぶ子供達を横目で見ていると
前から走ってきた通行人とぶつかってしまった。
男「ごめんよ。怪我は無いかい？」
「はい、大丈夫です。すみませんよそ見してて…」
男「俺の方こそごめんね、少し時間におわれているんだ。」
男性は会釈をするとまた走っていった。
すっごく綺麗な虹色の目だったなぁ。声も優しげで安心する声だった。
何だか懐かしい気がするのは私の気の所為だろう。
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ふゆねこ(プロフ) - 今更ながら全て読ませて頂きました！！とっても面白くて大好きです！！！最後の方ずっと泣きっぱなしでした笑 素敵な作品に出会えてとても嬉しいです！！ (8月14日 14時) (
レス) id: 8e85720291 (このIDを非表示/違反報告)
あいみ(プロフ) - 一から全部見させて頂きました！！！何かもう、最高すぎて、途中鳥肌たったり。最後もう感動しすぎて、号泣しましたよ。最ッッッ高です！ほかの作品も更新頑張ってください！ (2022年6月13日 13時) (レス) @page30 id: 2cf40cafe5 (このIDを非表示/違反報告)
指切り(物理) - 素敵な作品をありがとうございましたァァァァァァ！ (2022年4月29日 19時) (レス) @page30 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
桃の缶詰 - 面白すぎて1日で読み終えてしまいました！！すごい感動しました。この作品の設定とても好きなので、番外編とか書いて下さると嬉しいです。お忙しいと思うので、書きたくなったらお願いします！！ずっと待ってます！！！ (2022年2月25日 21時) (レス) id: d0d8222ebf (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃん(プロフ) - 全部読み通しました！めっちゃ感動しました！ありがとうございます😭 (2022年1月2日 15時) (レス) @page30 id: 383abb7ef4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔月 | 作成日時：2020年10月9日 16時
