鬼っ子、人間へと戻ったらしいよ ページ3
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「…………はっ…は、はぁ…ハッ……」
苦しさに、過呼吸になりながらも呼吸を整え、
顔を上げる。その先には目を見開く皆がいた。
「さ、きに……行って………すぐ、行くから
真っ直ぐ…行けば………無惨様が…いる、よ」
不「……チッ、おいA、お前こんな所でくたばるなよ」
時「…休んでていいよ、僕達が必ず斬るから」
小石くんにぽんぽん、と頭を撫でられる。
私のこの姿を見て気持ち悪いと思わないのだろうか。
自然と涙が出た。
「あ、りがと…う。はやく、行って…!
皆で、どうか…頸を、きって欲しい!」
玄「嗚呼、任せろ。」
悲「…A、お前は安全なところにいた方がいい。体調が安定したら避難しなさい」
「それは、だめ…っ!!」
多分、彼は気づいている。
私が鬼ではなくなった事に。だけどどうせ死ぬのなら
無惨様のおそばで…死にたい。
無惨様を助けてから死にたい。
不「時間がねェ、行くぞ!!」
風柱さんの声にみんなが応える。
小石くんはもう一度私の頭を撫でると走っていった。
「………お願い、皆死なないで…………」
意識が朦朧としている。
目の前の景色がかすみ、私はそのまま目を閉じた。
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ふゆねこ(プロフ) - 今更ながら全て読ませて頂きました!!とっても面白くて大好きです!!!最後の方ずっと泣きっぱなしでした笑 素敵な作品に出会えてとても嬉しいです!! (8月14日 14時) (レス) id: 8e85720291 (このIDを非表示/違反報告)
あいみ(プロフ) - 一から全部見させて頂きました!!!何かもう、最高すぎて、途中鳥肌たったり。最後もう感動しすぎて、号泣しましたよ。最ッッッ高です!ほかの作品も更新頑張ってください! (2022年6月13日 13時) (レス) @page30 id: 2cf40cafe5 (このIDを非表示/違反報告)
指切り(物理) - 素敵な作品をありがとうございましたァァァァァァ! (2022年4月29日 19時) (レス) @page30 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
桃の缶詰 - 面白すぎて1日で読み終えてしまいました!!すごい感動しました。この作品の設定とても好きなので、番外編とか書いて下さると嬉しいです。お忙しいと思うので、書きたくなったらお願いします!!ずっと待ってます!!! (2022年2月25日 21時) (レス) id: d0d8222ebf (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃん(プロフ) - 全部読み通しました!めっちゃ感動しました!ありがとうございます😭 (2022年1月2日 15時) (レス) @page30 id: 383abb7ef4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔月 | 作成日時:2020年10月9日 16時