上弦の上の階級、無弦があるってま？ 陸

ねぇねぇ、知ってる？ ページ17

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……





………ぴぴ…






ぴぴぴぴぴぴーーー！！！








「……………朝…。」







何だかとても長い夢を見ていた気がする。
なんにも覚えていないんだけどね。





寝起きの顔を水で洗う。こうすれば少しは目が覚める。寝起きの顔ってなんでこんなにブスなの。
洗面所の鏡に映った顔に中指立ててやりたい。






？「Aさん、ご飯出来てますよ」



「あ、はーい！今行くよ左京さん！」



左「今日はAさんの好きなだし巻き玉子ですよ。お弁当にも入れておきましたので食べてくださいね」



「やったー！！ありがとう！」




？「…うー、朝から元気だねェAチャンは。」



「右京さん、また徹夜？？」



右「うん…どうにも、締切に間に合える自信が無いンだよねぇ。」







あ、自己紹介が遅れたね！私の名前は小村A。
18歳で高校三年生なのだ。両親がいない私は小村さん家に居候させてもらってるんだ。

この料理が上手な赤髪のお兄さんは小村左京さん。
すごく優しくて涙脆いんだ。あと心配性。
そして徹夜明けの緑髪のお兄さんは左京さんの弟の右京さん。今ジャ○プで最も注目されてる漫画家さんなんだ




「ご馳走様でした！よし、じゃあ行ってくるね！」



左「はい、いってらしゃいです」


右「いってらー」





家を出ると、春の風が私の白い髪をなびかせた。
私は生まれつきアルビノっていう病気。
目は赤でみんなに綺麗だって言って貰えるんだー。
そして最近はモデルもやっててちょっと人気者なんだよ！





？「Aー」


？「おはよう！A」




「おはよ！梅ちゃん、妓夫太郎くん！」




梅「Aは今日も可愛いわね！
そうそう、今日の放課後一緒に買い物行かない？」



「いいね、行こう行こう！」



梅「うふふ、約束ね！じゃあAの高校まで迎えに行くわ！また後でねA、お兄ちゃん！」



妓「嗚呼、学校気をつけていけよー」



「うん！また後でねー！」





この二人は私のお友達の謝花兄妹。
兄の妓夫太郎くんとは三年間クラスが同じで自然と仲良くなった。別の高校に通っている妹の梅ちゃんとは
二年生の時に仲良くなった。
今はこうして朝、妓夫太郎くんと高校に登校するのが日課となっている。


有名な不良らしいけど無免許バイク危ないって叱ったら次の日から辞めたり、勉強ちゃんとしたり皆勤賞撮ってたりするからそんな感じしない。

＊→←さようならの先の話らしいよ

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