お日様の下にて別れを告げるらしいよ ページ15
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深「主、これからどうなさる?」
「私も無惨様たちの後を追うよ。
私にはもうここに生きて留まる意味は無いから」
善「ええ!?Aちゃん死ぬの!?
ダメだよ!!一緒に帰ろうよ」
カ「わ、私、人間になれる薬持ってるよ。」
「ありがとう。でも、私はもう沢山生きたから。
それに………やっぱり無惨様が私の中で全てだったから…。ここに留まるのは少し苦でもあるんだ。」
善「……」
伊「…」
カ「そっか…。」
禰「寂しくなるけど…でもAさんが選んだ事です!引き止めたりはしません」
炭「嗚呼。
A……。」
「どうしたの、炭治郎くん………っ!?」
善「おまっ!!」
炭治郎くんは私の事を抱きしめた。
彼なりのお別れの挨拶だろう。私も一瞬戸惑ったが抱き締め返した。
炭「……またどこかで逢えるかな。」
「逢えるよ、私は信じてる」
炭「…俺は君が好きだよ」
「私も炭治郎くんのこと大好きだよ!」
炭「………だから、また逢おう。必ず!」
少し寂しそうな顔をしたのは気の所為だったのかな。
私は名残惜しそうに離れる炭治郎くんに背を向け、
陽ノ下へと出る。
「深影は元の猫ちゃんに戻らなくていいの?」
深「何処までもついて行くと決めている。
主が死ぬならば俺もお供しよう。」
「そっかそっか。あれ?でも深影って陽が当たっても猫ちゃんに戻るだけだよね?」
深「その為の、この刀だ」
深影は自分の頚に刀を添えた。
深「主、貴女に出会えて俺は幸福だ。
また逢うことができたなら再びお側に居させてくれるだろうか?」
「勿論!」
深「___有り難き幸せ」
深影はそのまま自身の首をはねた。
私はその首を地面に落ちる前に手に持つ。
大事に抱きしめながら私達はハラハラと崩れていく。
甘「Aちゃぁぁぁぁん!!!!」
「!」
甘「また、一緒に洋菓子食べましょうね!!絶対!絶対!!!」
「っ!うん!!!絶対!!
蛇さん!!みつリちゃんの事幸せにしてよね!
死んじゃダメだからね!!!」
伊「!……………お前に言われなくとも、幸せにする。」
「風さん!!兄弟仲良くね!」
不「…嗚呼、ありがとなァ」
玄「………また助けてもらうだけだったなぁ…
ありがとう!!」
ポンっと頭に手が乗った。
ふと見上げると義勇さんが居た。
優しげに微笑む彼に私も微笑み返した。
さようならの先の話らしいよ→←長い長い鬼退治が終わったらしいよ
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ふゆねこ(プロフ) - 今更ながら全て読ませて頂きました!!とっても面白くて大好きです!!!最後の方ずっと泣きっぱなしでした笑 素敵な作品に出会えてとても嬉しいです!! (8月14日 14時) (レス) id: 8e85720291 (このIDを非表示/違反報告)
あいみ(プロフ) - 一から全部見させて頂きました!!!何かもう、最高すぎて、途中鳥肌たったり。最後もう感動しすぎて、号泣しましたよ。最ッッッ高です!ほかの作品も更新頑張ってください! (2022年6月13日 13時) (レス) @page30 id: 2cf40cafe5 (このIDを非表示/違反報告)
指切り(物理) - 素敵な作品をありがとうございましたァァァァァァ! (2022年4月29日 19時) (レス) @page30 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
桃の缶詰 - 面白すぎて1日で読み終えてしまいました!!すごい感動しました。この作品の設定とても好きなので、番外編とか書いて下さると嬉しいです。お忙しいと思うので、書きたくなったらお願いします!!ずっと待ってます!!! (2022年2月25日 21時) (レス) id: d0d8222ebf (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃん(プロフ) - 全部読み通しました!めっちゃ感動しました!ありがとうございます😭 (2022年1月2日 15時) (レス) @page30 id: 383abb7ef4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔月 | 作成日時:2020年10月9日 16時