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「遅いです」
魘「ごめんって。」
「遅れた理由を15文字で。」
魘「珍しい電車を撮っていました。」
「デートにごついカメラだなんてやっぱり変わってますね。」
魘「君に言われたくないかな」
遊園地って幼稚園以来かもしれない。
コーヒーカップは乗る相手によって殺傷能力高めになるからあまりこの子とは乗りたくないな。
「コーヒーカップが楽な気がします。コーヒーカップに乗りましょう」
魘「……ぅん」
コーヒーカップを一番初めにチョイスしてくるんだな。かなり想定外。
そして乗ったはいいけど俺らのカップだけ一回転もしてないんだけど。こういう乗り物じゃないんだよ。
回せ。一つだけ回ってないのが恥ずかしいわ。
「楽しかったです」
魘「ほんとに?」
「次はアレに乗りましょう」
指さす先には観覧車。
だから遊園地の序盤に乗る乗り物じゃないだろう。
なんでそんなゆったりしたのに乗るの。
魘「ジェットコースターとか、乗らなくていいの?」
「絶叫系は寿命が縮むのでいいです」
魘「同じ価値観で助かったよ。」
散々遊んで(ゆったりしたのに乗っただけ)気づけば
夕方になっていた。閉園のアナウンスに背中を押されながら遊園地を後にする。
「魘夢くん」
魘「なに?」
「私との出会い、覚えてますか?」
魘「いや、全く。」
「ですよね。あの時の私はフード被ってましたから。顔見えてなかったので覚えてなくて当然です。」
フード被って…?
記憶を廻らせればひとつのピースを見つけた。
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ルナ(プロフ) - 初コメ失礼します。素敵でした‥‥ (2020年10月29日 1時) (レス) id: ceb9a8276d (このIDを非表示/違反報告)
nerine(プロフ) - 初コメ失礼します。とても楽しく読ませてもらいました!面白かったです!! (2020年4月22日 21時) (レス) id: b9ed9857b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔月 | 作成日時:2020年4月9日 17時