2話 ページ4
｢お友達ごっこがしたいなら他所へいけ｣
わぁ、廊下の寝袋がなんか喋ってるよ。
ほんと面白い学校だなここは。
先生まで個性の塊とか笑うしかないよね。
｢ここは……ヒーロー科だぞ｣
ヂュッ！と音を立てて一瞬でゼリーを吸収する寝袋。
ただのヤバいやつじゃん。
(((なんか！いるうぅぅ！)))
っていうクラスの声が聞こえて来た気がする。
まあその気持ちは分かるよ。
それを顔に出さないその胆力には尊敬しかないけどさ。
寝袋は本体を脱ぎ捨て直立した。
｢ハイ、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限、君たちは合理性に欠くね｣
お、教師の定番台詞。
じゃー、こいつが担任か。
いいじゃん面白くて。
内心ニヤニヤだが顔は至って真面目。
第一印象大事じゃん？
相澤｢さて、担任の相澤だ。よろしくね｣
よろしくって顔じゃないよね。
目が死んでるし(人の事言えない)
相澤｢早速だが、
すごい人だな。この空気でそれが言えるか。
まあ、従うっきゃないよね。
｢勝己ー、一緒行こーよ｣
爆豪｢誰が行くかボケェ！｣
一人で行くの嫌だったから爆豪誘ったけど怒られた。
まあ拒否権なんてないんだけどね！
肩組んで無理やり引きずっていく。
そして更衣室。
みんな割と筋肉ついててぼくちゃんびっくり。
まあ雄英だしそんなもんか。
そう思いながらシャツを脱いだらみんながこっちを見てきた。
｢なんだよ助兵衛共。見ないでえっち。｣
きゃー(棒)って言ってやると勝己に睨まれた。
おー怖い。
切島｢光城、お前どうしたんだその傷。｣
｢傷？ああこれ、色々あってね。｣
みんなが見てたのは無数に走る俺の体の傷だった。
そんなに驚くもんでもないと思うな。
ヒーローになったらこと程度の傷は日常茶飯事でしょ。
切島｢色々っておま…｣
｢てか切島くん、えーちゃん、って呼んでいい？｣
長引きそうだったからさっさと断ち切る。
いやだってめんどいじゃん？
切島｢いいけど…｣
雰囲気が唐突にシリアスですけど何これ。
上鳴｢…あー、何お前ら自己紹介してんの？俺も混ぜて！｣
そんな俺の気持ちを知ってか知らずか上鳴くんが話に入ってくる。
｢もちろんー、でも俺上鳴くんのあだ名思いつかないや｣
上鳴｢電気でいいぜ、宜しくな！｣
そっから男子全員と話して呼び方を決めた。
わぁい仲良くなれるかもーうれぴー(棒)
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