1話 ページ3
俺は不満だった。
何故かって？
決まってんじゃん、入試実技1位じゃなかったからだよ。
爆豪とかいうやつに負けた。
仕方ないって思ってんだろ。
違います後半全部寝てたんですぅ！
自業自得ですね、はい。
｢はよー｣
そんなことを考えながら教室の扉を開く。
結構人が揃っていた。
あー、もしかして俺結構ギリギリだったかな？
にしてもうるさいなー。
誰だよ初日から騒いでんの…っ！？
｢あっ！？1位のバクゴーくんじゃん！｣
爆豪｢ンだテメェ、誰だよ。｣
憎きヤローじゃん、なにしてんの。
俺から1位を奪っていったバクゴーくんに歩み寄る。
｢え、知らねーの。同クラのやつの名前くらい覚えとけよ、馬鹿なの？｣
取り敢えず煽っておく。
仕返しするのは人間の本能でしょ。
爆豪｢ア"ァ！？巫山戯んな端役！シネ！｣
おーおー、口悪っ…。
ほんとにヒーロー志望かコイツ。
｢あっはは、煽り耐性低すぎ！
俺、2位の光城A。
よろしくねー、バクゴーくん。｣
爆豪｢誰がヨロシクするかよシネ！｣
語彙力どうなってんだよ…。
なに、シネってバクゴーくんの鳴き声なの？
ウケるんですけど。
｢うんうん、勝己って呼んでいー？｣
爆豪｢話聞いてんのかいいわけねぇだろうが！｣
お、ちゃんと返事してくれた。
案外良い奴じゃね？
｢ありがとー、勝己。改めてよろしくねー。｣
まあ俺は真面目に返事しないけど。←
爆豪｢ふざけんなぶっ殺す！｣
？｢すごい、かっちゃんにあんな…！｣
おや、なんか聞こえた。
後ろだったかな。
｢あ、緑谷くん。そんなに珍しい？｣
緑のモサモサした子が驚いた顔していた。
そんなに変なことしたか俺。
緑谷｢僕の名前まで…！｣
あ、この子人の話聞かないタイプだ。
まあいいか、なんか面白そうな匂いするし仲良くしてもらお。
｢とーぜん、みどりんって呼んでいーい？｣
めっちゃオドオドしてる。
緑谷｢も、もちろん！よろしくね！｣
掴みは上々。
今年1年上手くやってけそうだなこれは。
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