歌詩パ口

ドライフラワー ページ16

続編です
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さとみSide

月明かりの道を歩いていると

(そういえば、ころんと夜に散歩したこと合ったっけ…ｗ……また行きたいなぁ…。)

そんな事を考えている俺は、きっとどうかしてる。

でも、ころんのことを思い出すと、

ころんが居なくなってモノクロになった世界が

少しだけ色づいて見えて

そのせいで思い出してしまうんだ。

どうしたら良いのか…そう考えるけど、答えは出ない。

だって、

(今の俺の心…きっとぐちゃぐちゃだ…ｗでも…ころんが…ころんが忘れられない…。)

ずっと前から「すぐ消えるだろう」と思っていたころんとの記憶が

俺にはずっと残っていた。

(また…ころんと一緒に笑い合いたい……。)

叶わないと知っていても

自分勝手だと知っていても

そう思ってしまう。

だから、思い出したくなくて

(そんなはず…ころんも…ころんのヤギみたいな声も無駄に整った顔も不器用なところも全部……嫌いなんだ…！大嫌いなんだ…！そうだよ…大嫌いなんだよ…。)

そう言い聞かせても無駄だった。

(ずっと…ころんの弾けたような笑顔も、安らぐような表情も…ずっと好きなんだよ…。)

枯れないドライフラワーのような俺を

ずっところんに抱えてほしかった。

ただそれだけで

俺はずっと思い続けるんだ。

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